火明命は饒速日なのか？？

第４２０話～火明命は台与！

海部氏系図（勘注系図）は火明命（彦火明命）から始まっています。　　

穂積氏・物部氏の祖である饒速日命（ニギハヤヒ）と同一ともいわれています。先代旧事本紀は、天火明命は穂積臣や物部連の祖の饒速日命の別名であり、饒速日命と同一神と書いてあります。

しかし。このことについて、世代関係や活動地域から疑問が大きいとする説もあり、饒速日命と天火明命の同一を否定し、また、饒速日命を邇邇芸命の兄とするのは両者を連結するための創作・強弁であるとする研究もあります。

私は、饒速日（ニギハヤヒ）は、第４０４話：熊襲建＝川上梟帥とヤマトタケル で書いたように川上梟帥（かわかみたける）だと思います。先代旧事本紀・日本書紀などの記述によれば、神武東征に先立ち、饒速日の河上・哮ケ峯（いかるがみね）の地に降臨しとあります。河上は川上です。

※ここからは小説（創作・強弁？？）です。

紀ノ國の名草から河内（大阪府）にやって来たウツシコオ（内色許男命）＝スサノオ（津田の王）＝ウガヤフキアエズのミコトは、高尾張邑（奈良県）で、土蜘蛛＝鉱山労働者を抱える八十梟師（ヤソタケル）＝孝元天皇・孝霊天皇と鉱山の利権をめぐり争います。

ウツシコオは姉のウツシコメを八十梟師（ヤソタケル）の妃にすることを条件に和睦し、自らは、宰相（宿祢：スクネ）となり孝元天皇の臣下となります。ウツシコオは但馬（丹波）を任されたと思います。ウツシコオは丹波道主王＝丹波の大縣主：由碁理＝建諸隅命＝川上麻須です。しかし、ある日ウツシコオは、宴会の場で孝元天皇を刺し殺します。これが第３７３話：孝霊天皇クーデター事件であり、第４０４話：熊襲建＝川上梟帥とヤマトタケル でもあります。

ウツシコオは大和猛（やまとたける）で、熊襲建（クマソタケル）＝川上梟帥（カワカミタケル）＝八十梟師（ヤソタケル）＝孝霊天皇・孝元天皇です。

しかし、このウツシコオ（内色許男命）＝スサノオ（津田の王）の横暴に納得しない各地の豪族の反感を招きます。そこでウツシコオは自分に従わないもので武力で征伐していきます。これが日本尊（ヤマトタケル）の物語です。そして、ヤマト（邪馬台国）を国家として認めてもらうために、魏に赴きます。ウツシコオは難升米です。ウツシコオは魏志倭人伝に登場する難升米！

古事記・日本書紀によれば、天火明命は天忍穂耳命と万幡豊秋津師比売命との間に生まれた子としています。天忍穂耳命は、この場合は孝元天皇です。万幡豊秋津師比売命は卑弥呼（ウツシコメ）です。参照：卑弥呼は萬幡豊秋津師比売

万幡豊秋津師比売命（卑弥呼）の子が天火明命ならば、火明命は台与とよ（乎止与命・台与・臺與）なのだと思います。海部氏系図（勘注系図）で彦火明命とわざわざ彦を付けているのは、火明命が女性であることを悟られないための、男系天王（万世一系）を重んじる記紀の作者の思惑でしょう。

※このブログは、御牧国（ミマキ国）が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

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