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くしふるたけ~高千穂

更新日:7月3日

第96話


ガチガチの邪馬台国九州論者である孫栄健氏は「邪馬台国の全解決」の中で高千穂(高い山)は久志布流多氣(くしふるたけ)で、福岡県の筑紫にある高祖山(たかすやま)だと述べておられます。p336


時に、高皇産霊尊(たかみむすひのみこと)、真床追衾(まとこおふふすま)を以て、皇孫(すめみま)天津彦彦火瓊瓊杵尊に覆ひて、降(あまくだ)りまさしむ。」

高皇産霊尊(たかみむすひのみこと)は天孫のホノニニギを抱えて高天の原(たかまのはら)の岩の神座を離れました。天空に幾重にもたなびく厚い雲を押し分け、筑紫の日向の高千穂の霊峰に降りたのでした。


真床追衾はふとん・座布団のことです。高皇産霊尊(タカミムスビ=ウツシコオ)が”ふとん”にくるんで抱っこするほどニニギ(ミマキ入彦=崇神天皇)が大事だったのです。高天原を離れたとあるのは、ミマキ国(邪馬台国)から筑紫に出かけたということです。


くじふるたけに天降りされたニニギノミコトは、「この地は、韓国(からくに)に面し、朝日がまっすぐに差し、夕日の照り輝く、とても素晴らしい所である」とおっしゃって、高千穂の地に太い宮柱を建て、高天原にも届くような千木をそびえさせた立派な宮殿を造営されました。〈『古事記』より〉


ニニギノミコトとあるのは実際はタカミムスビ(ウツシコオ)が言ったということでしょう。立派な宮殿は一大卒が住む役所です。


孫栄健氏は「邪馬台国の全解決」の中(p243~p284)で、伊都国について詳しく説明されておられます。伊都国は最大の権力者、一大卒と卑弥呼の男弟、倭王は同一人物である断定しておられます。これは私の説とほとんど同じです。卑弥呼(ウツシコメ)の弟=ウツシコオで、孝元天皇(饒速日)の宰相、当時の倭王は孝元天皇(饒速日)、一大卒は饒速日(五十猛)です。


高祖山は、その山容が、牛が長々と寝そべっている姿のように見えるからことから臥牛山と地元では言われ、糸島市内のかなりの地域からその山容を望むことができます。高祖山には南にもう一つの峰があり、これを「くしふる山」と呼んでいた、と推定されます(文献には、「椚(クヌギ)~、民家の後ろにあるをクシフル山と云ひしを誤りて椚と云ふに至れり」とある)。


第77話ですでに述べていますが、福岡県糸島市の高祖山の麓には高祖神社( たかすじんじゃ)があります。この神社には、五十迹手伝承があります。この神社は怡土県主を祀る神社です。福岡県神社誌によれば、当社の創立の起源ははっきりしないが、怡土県(いとのあがた)の鎮土の社として上代から鎮座していて、怡土県主(いとのあがたぬし)の崇敬が厚かったことがはっきりしています。つまり怡土(いと)県主は五十猛(饒速日)なのです。したがって一大率は、五十猛だと思われます。


高祖神社の祭神は高木姫、彦火火出身尊、玉依姫との説もありますが、もとは高木神(タカムスヒ神)つまり、孝元天皇の宰相ウツシコオです。高祖山の高祖とは高木神=タカミムスビ=ウツシコオのことです。高祖境内神社として伊弉諾神社、思兼神社(思兼:オモイカネはウツシコオ)、農業、特に畜産農家の信仰厚い徳満神社:大名持神・少彦名神・保食の三社があります。


この頃(BC235年)、畿内にはいくつかの大王の国があったと思われます。孝元天皇(饒速日)のヤマト(邪馬台国)以外にも、安寧天皇、懿徳天皇などがが独立して存在していて勢力を競い合っていました。ウツシコオ(シキの縣=鴨王=黒速)は自分の娘(縁者)をそれらの豪族を一つまとめ上げ、統一したいと思っていました。そして一つの国家とするためには、外国にそのことを認めて貰わないといけないとウツシコオは考えたのです。


高祖山に登り眼下の博多湾を眺めながら、ウツシコオ自ら魏に行くことを決意します。魏の文字の読み書きはもちろん、魏の歴史についても詳しかった筈です。元々ウツシコオ(鴨王=ウズヒコ)は、木の国の海運業者で瀬戸内海で名草(和歌山市)出身です。筑紫には幼いころから何度も往復していて海外の知識を持っていました。魏の言葉や歴史についても知り尽くしていたと思います。→ 忌部氏(彦幸)~和歌山・名草 (hidemaru3375.com) も見てください。


ウツシコオは魏志倭人伝に登場する難升米です。


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余談ですが、安寧天皇(シキツヒコタマデミ)は、磯城県主クロハヤ(黒速=鴨王)の館で生まれたとされています。ひょっとしたら安寧天皇はウツシコオでは、、



※このプログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。 

※これまでの記事はこちらです。



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