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tootake

アラカワトベと桃

更新日:6月3日

第114話


御牧入彦こと崇神天皇には、御牧姫(五十鈴姫)以外にも、もう一人妃がいます。

遠津年魚眼眼妙媛(トオツ・アユメ・マクワシ姫)です。母は紀伊国造の荒河戸畔(アラカワトベ)とされています。イカガシコオ(ウツシコオの長男)の子のオホニイカワもアラカワトベの娘の中日姫(ナカヒメ)を娶っています。イカガシコオは崇神天皇の宰相です。

トベは紀ノ國の女性の首長のことで、私は卑弥呼ことウツシコメは名草トベだと思っています。


荒河戸畔の「荒河」とは、紀伊国那賀郡に見える「荒川郷」であり、後に「荒川(安楽川)荘」と呼ばれる荘園となる当地付近を指すと考えられます。


和歌山県紀の川市桃山町神田に三船神社があります。祭神は木霊屋船神・太玉命・彦狭知命・応神天皇・仲哀天皇・神功皇后・三筒男命・丹生都比売命・高野御子神です。


応神天皇・仲哀天皇・神功皇后・三筒男命はどこの神社でセットになっていて後からつけくわえられと思われます。太玉命は忌部氏で、彦狭知命(ヒコサチ)は紀伊を拠点ににした忌部氏の一族「紀伊忌部」の祖です。丹生都比売命(ニュウツ姫)と高野御子神は高野山と関係があると思われます。高野御子姫はウツシコオの妻の高屋阿波良姫(アハラ姫)ではないでしょうか。


木霊屋船神とは、延喜式祝詞の大殿祭に見える屋船久久遅命(是木霊也)と同神と思われ、即ち木の神である「ククノチ」を指すものでしょう。紀伊忌部は木材の管理や建造物の造営などに携わっていたと見られ、忌部氏の祖と共に彼らの職掌に関わりの深い木の神を祀ったものです。木は家屋はもちろん船の材料としても非常に重宝されたことからその神は屋船久久遅命と呼ばれ、その内の船材としての側面が強調され、その守護神として三(御)船神社が祀られていいます。このことは、素戔嗚が五十猛に木を植えて舟をたくさん作れと言ったことと合致します。参照:大屋彦~根の国は和歌山


多気町には「御船神社」があり、元伊勢伝承に関連する神社で、天照大神の坐すべき地を求めていた倭姫命が川を遡上する途中、船を泊めて神を祀ったものとされています。


元伊勢伝承において、倭姫命に天照大神の神霊を託される前は「豊鍬入姫(トヨスキイリヒメ)命」が天照大神の坐すべき地を求めていました。豊鍬入姫命は崇神天皇と遠津年魚眼眼妙媛との間に生まれた皇女です。


荒河戸畔の荒河は、後に「荒川(安楽川)荘」と呼ばれる荘園となり、ネットで和歌山県あらかわで検索してみると「あらかわの桃」が出てきます。和歌山県紀の川市桃山町


多気町の「御船神社」は豊鍬入姫命でなく彼女を引き継いだ倭姫命に関わる神社となっており、ヤマトトモモソ姫あるいは倭姫命の墓とされる箸墓古墳から大量の桃の実が出てきたことを思い出しました。


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アラカワトベ系木国造家のことを「旧木族」と呼ぶそうです。

「邪馬台国と神武天皇」牧尾一彦著



※このプログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。 

※これまでの記事はこちらです。





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tootake
Oct 15, 2023
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