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ウマシマジは台与!

更新日:10月1日

第456話 #ウマシマジ #宇摩志麻遅命 #可美真手命 #饒速日 #長髄彦


ウマシマジ(宇摩志麻遅命;可美真手命)は饒速日と長髄彦の妹の登美夜毘売(三炊屋媛)と間に生まれたとされています。一説では天香山命とも言われています。登美夜毘売(三炊屋媛)=卑弥呼ですので、台与とウマシマジが同一人物でないとすれば兄妹になります。

ウマシマジは、物部氏の祖とされています。台与は尾張氏の祖です。参照:とよ(乎止与命・台与・臺與)


物部神社の社伝によれば、美濃国・越国を平定したとされています。越国の平定は、天香山命(アマノカゴヤマ)の事績としても知られています。つまりウマシマジと天香山の実績は重複しているのです。第454話:大彦は台与!?? :では天香山命=高倉下=台与としました。ウマシマジは台与の可能性がありますので検証してみます。


ウマシは「麗しい」という意味ですので、実名部分は「マチ」「マテ」「マミ」です。

先代旧事本紀には、ウマシマジの誕生譚が書かれており、饒速日は生まれてくる子が「男であれば、味間見命(ウマシ・マミ)、もし女であれば色麻弥命(シコ・マミ)と名付けなさい」と言ったそうです。男女どちらにしても名前はマミ(間見→馬見)です。


福岡県嘉麻市には馬見神社があり、祭神は天津彦火瓊々杵尊(ニニギ)です。この神社は遠賀川の上流で物部氏と関係が深い地です。ニニギはすでに台与としています。瓊瓊杵尊:ニニギは台与第436話)です。魏志倭人伝では卑弥呼の後継ぎは台与と書いてあるので、台与が邪馬台国(倭国:ヤマト)の継承者である筈です。それがニニギ=台与です。


・先代旧事本紀ではウマシマジは天香山命(尾張氏の祖)が異母兄であり、彦湯支命の父であると伝えられています。彦湯支命(ヒコユキ)はウツシコオ=スサノオです。参照:ヒコユキからウツシコオへ


・ウマシマジは神武天皇の東征に際して那賀須泥毘古(長脛彦)を殺したことは良く知られた話です。台与は饒速日と卑弥呼(ウツシコメ)の間に生まれた子です。

第366話:狗奴国と女王国ではウツシコオは姉の卑弥呼(ウツシコメ)を殺害したとしています。また第373話:孝霊天皇クーデター事件で、ウツシコオ(内色許男命)が孝霊天皇(饒速日)を殺害したすれば、台与にとってウツシコオは両親の仇ということになってしまいます。長脛彦(長髄彦)はウツシコオ=スサノオです。参照:長脛彦の物語


ウマシマジがなぜ叔父である長髄彦を殺したかはずっと謎でしたが、両親の仇を討ったということであれば納得できます。


・台与は女性ですが、藤原不比等・記紀の作者は、日本の天皇家が「男系天皇」を継続してきたとしたいことから、「天皇家は万世一系」とするためにトヨ=豊受姫が13歳の少女ではまずいので男性として記紀には記載しています。


※このブログでは記紀の登場人物は卑弥呼、スサノオ=ウツシコオ、台与の三人だけ(饒速日は除く)としています。記紀の様々な登場人物を上記の三人に当てはめる作業をしています。参照:第381話:魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけ!??


ウマシマジはその後、天皇に帰服し、以後自らの部族である物部(もののべ)を率いて皇城守護の任に当たったとされています。また旧事本紀によれば、神武天皇即位の後、饒速日命の遺した10種の天璽瑞宝(あまつしるしのみづたから)を献上し、それを使って天皇(ウツシコオ=長髄彦)と皇后(ウツシコメ=卑弥呼)の魂を鎮める呪術を行ったとされ、これを後世の鎮魂祭の初めです。


物部神社(島根県太田市)、彌彦神社(新潟県)、石上神宮(奈良県天理市)では、宮中でも行われるウマシマジの鎮魂祭が行われています。つまりウマシマジ=ニニギ=台与は天皇家の祖先ということです。



※これまでの記事はこちらです。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 


<目次>





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2 Comments

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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
Sep 29
Rated 5 out of 5 stars.

青葉山は多氏の青海神社の神体山だし、何か多氏と関わる伝承なのかも知れない。

粟鹿大明神元記 – 古代史俯瞰 by tokyoblog (tokyox.sakura.ne.jp)


 「記紀」によれば孝霊天皇は第七代天皇と言います。孝霊天皇の和風諡号は大日本根子彦太瓊天皇(おおやまとねこひこふとにのすめらみこと)といい、そこに内包される瓊(に)とは玉のことです。天皇とは日本の国魂を得ていると捉えられることからも、日本得魂命と同様の意を持つとなります。

 日本得魂命は始祖彦火明命から数えて八世孫に当たります。孝霊天皇は第七代天皇ですので、「勘注系図」では神武天皇世代は天村雲命がその世代に該当しています。

始祖彦火明命(彦火火出見尊)―天香語山命(鵜葺草葺不合尊)―天村雲命(神武)―倭宿禰命(綏靖)―笠水彦命(安寧)―笠津彦命(懿徳)―建田勢命(孝昭)―建諸隅命(孝安)―日本得魂命(孝霊)―乙彦命(孝元)

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