第81話
前回 書き終わってなんか違和感がありました。
ミホツ姫がウツシコメの娘!? 私の考えではミホツ姫=玉櫛姫で、三島の溝杭の娘です。
確かに日本書紀では三穂津姫尊(ミホツ姫:御保津姫)は、高産霊尊(タカミムスビ:ウツシコオ)の子で、大国主の国譲りの際に大国主の妻となったと書かれています。
私の理屈は、ミマキ姫が大彦の娘であるとするなら、ミマキ姫の母親はミホツ姫です。
ミマキ姫=五十鈴姫(ホトタタライスケヨリヒメ)であるなら、母親は玉櫛姫です。
事代主=三島の溝杭だとするとおかしなことになります。事代主は大彦(大国主)の子ですから、ミマキ姫とは兄妹の関係になってしまいます。事代主=三島の溝杭というのが間違いなのです。そもそも「溝杭(ミゾクイ)」人の名前ではありません。運河を掘る技術者集団を指しているのです。溝杭が人の名前だとすれば、三島の溝杭はウツシコオ(内色許男命)ということになります。
ウツシコオの娘がミホツ姫=五十鈴姫で、大彦(大国主)との間にミマキが生まれ、同じウツシコオの娘がイカガシコメで、開化天皇との間に御牧入彦(ミマキイリヒコ)生まれる。そしてミマキ姫とミマキ入彦(崇神天皇)が、結婚するという図式です。
ウツシコオは穂積氏です。京都府亀岡市行者山から産出する錫は亀岡市の保津から積み出され保津川、桂川と淀川水系を下って三島(茨木市)に運ばれました。茨木市の東奈良遺跡では、運河の跡が発掘されています。錫はここに運び込まれた銅鏡などの製造に使われていました。
亀岡の出雲大神宮に祀られているのが、ウツシコオの娘の三穂津姫尊(ミホツ姫:御保津姫)です。ミホツ姫は、穂積氏と保津川の交通安全を願う神なのです。
今年の3月28日、京都府亀岡市の桂川(通称保津川)で、観光客向け川下りの舟1隻が座礁し、転覆し、乗客25人と船頭4人の計29人が川に落ち、うち船頭が死亡。別の男性船頭(40)も行方不明になるという事故が発生しましたが、現在は再開されています。
※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。
・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。
・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。
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