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久米氏と大伴氏

更新日:8月9日

第402話


大伴氏(おおともうじ)の祖は臣命です。道臣命はすぐにウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが分かります。第335話: 天道根命は道祖神=ウツシコオで書いたようになぜなら「」はウツシコオの代名詞だからです。


久米氏(くめうじ)は、始祖は味耳命(うましみみのみこと)また味日命(うましひのみこと)との後裔とも伝わっています。味耳命に似た名前としては、可美麻手命(うましまじ)、味間見命味饒田命(うましにぎた)などがあります。いづれもウツシコオの近親者でです。味饒田命はウマシマジ


大伴氏も久米(来目)氏も古代日本における軍事氏族です。日本書紀:神代下天孫降臨章では、大伴氏の遠祖の天忍日命が、来目部の遠祖である大来目命(天久米命)を率いて瓊瓊杵尊を先導して天降ったと記されており、新撰姓氏録にもにも同様の記述がある。このことから、久米直・久米部は大伴氏の配下にあって軍事的役割を有していたと考えられています。


久米氏は、神武天皇東征説話に見える来目歌、戦闘歌舞の代表といえる久米舞は、久米氏・久米部の性格を考える上で重要です。舞と言えば、多氏です。隼人族は呉の勝 では隼人族と「呉の勝」=多氏との共通点が多いことを発見しました。


◎舞~神話では、海幸彦(火照(ホデリ)命または火闌降命)が隼人の阿多君の祖神とされ(海幸山幸)、海幸彦が山幸彦に仕返しされて苦しむ姿を真似たのが隼人舞とされています。雅楽の始祖は、神八井耳命のとされその後裔とされる9世紀の多自然麿、その子孫は地下(じげ)の楽人として代々宮廷に仕えています。神八井耳命は多氏の始祖です。

 ◎入れ墨~宮崎県えびの市島内の島内地下式横穴墓群から出土した隼人とされる人骨の多くは顔料が塗られていました。


つまり、久米氏は隼人族と思われるのです。


クメの原義に関する考察は、古くは本居宣長説として、「人の目の円く大きく、くるくるしたるゆえ」から始まり、「肥人つまり異民族の部民」説(喜田貞吉)、クメ=クベ(垣)で、「宮廷の御垣」説(折口信夫)、「大伴氏が元々来目であり、大伴の部民」説(高橋富雄)が挙げられています。


久米氏といえば、私は2つのことを思い出してしまいます。1つ目は入れ墨です。

大久米命と黥(いれずみ) で述べたように、神武天皇の意を受けて、大久米命はイスケヨリヒメに会いに行きます。するとイスケヨリヒメ(五十鈴姫)は、見慣れない風貌の大久米命に驚き尋ねます。

  

阿米都都(あめつつ)、知杼理麻斯登登(ちどりましとと)、那杼佐祁流斗米(などさけるとめ)

「天地 千鳥真鵐など黥ける利目」(大意)あなたはなぜ、いろいろな鳥のように目のまわりに入れ墨をして、鋭い目つきをしているのですか。」


目のまわりに入れ墨が「人の目の円く大きく、くるくるしたるゆえ」でしょうか。


久米の名を冠する地名は諸国にあり、それらの地には久米直・来目部が置かれていたと推測されています。そのなかでも大和国高市郡久米郷は本拠のひとつです。新撰姓氏録では久米朝臣が蘇我氏、久米臣が柿本氏と同祖とされています。柿本氏と言えば柿本人麻呂です。人麻呂もウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王です。参照:猿丸幻想(2)~柿本人麻呂


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そして、2つ目は久米仙人です。久米仙人は、龍門寺(奈良県吉野郡吉野町)の堀に住まって、いつものように飛行していたが、あるとき久米川(現・曽我川。大和川の支流)の辺で洗濯する若い女性の白い脹脛(太腿とする文献あり)に萌えて神通力を失い、墜落してしまいます。



関連項目:第387話:各氏の祖はスサノオ=ウツシコオ!

    :第363話:彦はすべて、ウツシコオ



※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 

※これまでの記事はこちらです。


<目次>





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1 Comment

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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
Aug 06
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<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


第374話:牛鹿臣はウツシコオ!   第371話:彦狭島命~吉備児島

第372話:建日方別:彦狭嶋命  第369話:神武西征~健磐龍命

第365話:君が代(2):君はウツシコオ   第363話:彦はすべて、ウツシコオ

第324話:武内宿禰はウツシコオ!!  第325話:天之日矛はウツシコオ

第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口  第327話:于道朱君の衝撃~新羅

第328話:沙至比跪(サチヒコ)  第329話:アメノヒボコはウツシコオ

第330話:投馬国とウツシコオ~丹波(但馬)  第331話:朱智神社~迦邇米雷王

第333話: 牛頭天王(スサノオ)はアメノヒボコ?

第380話:猿田彦は異国人     

第335話: 天道根命は道祖神=ウツシコオ 第334話: 大彦は、五十猛! 

第336話:大屋彦~根の国は和歌山  第337話:阿多賀田須命~宗像氏 (

第338話:月読命(ツクヨミ)      第349話:天児屋命はウツシコオ!!

第357話:武甕槌神(タケミカヅチ)考    第317話:ひょっとこ:火男~天之御影命

第318話:空海のルーツは内色許男命!   第319話:和知津美命はワタツミ!!

第320話:欠史八代はヤマト=三島    第230話:三嶋溝抗命たち(複数)

第231話:神八井耳命は三毛入野    第232話:内色許男命は武埴安彦命!

第274話:八咫烏もウツシコオ   第275話:事代主もウツシコオ?

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第354話:伊勢津彦はタケミナカタ =ウツシコオ 第254話:興玉命も内色許男命

第361話:宇都志国玉神と宇都志日金拆命  第394話:天御鳥命(武夷鳥命)は火の鳥

第395話:天日鷲命は、、、  第397話:獲加多支鹵大王(ワカタケル) =雄略天皇

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