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伊勢神宮の秘密

更新日:5月10日

第311話

 

伊勢神宮(三重県伊勢市)の式年遷宮では、木の本の神を祭り、造営の無事を祈る秘密の祭事「木本祭(このもとさい)」が行われます。


暗闇に包まれた神秘的な雰囲気の中、儀式を行う神職や童男(どうなん)ら15人の参列者が内宮内の斎館(さいかん)をちょうちんを持って出発し、途中でおはらいをして身を清めた後、山中の祭場へ向かいます。祭場では拝礼などの儀式を経て、童男が新しい正宮の正殿で床下の中央に使う「心御柱(しんのみはしら)」をおので伐採。その後、内宮内の御稲御倉(みしねのみくら)に納めて儀式は終了します。


この木本祭は参列者以外には秘密にされてきましたが、2005年の式年遷宮では祭場へ向かう様子に限って一部が公開されました。神宮司庁は「太古からの神秘的な祭事を知ってもらえば価値があると考えた」と話していました。 木本祭で造営の無事祈る/伊勢神宮の式年遷宮 | 全国ニュース | 四国新聞社 (shikoku-np.co.jp)より引用


御正殿の中央の床下には、心御柱(しんのみはしら)が深く埋め込まれています。心御柱は床下に埋め込むので、物理的に建造物を支える柱としては機能しておらず、神の御霊が宿る木と言われ、その多くが謎に包まれています。


心御柱は忌柱(いみばしら)とも呼ばれており、その名を口にするだけでも畏れ多いとされています。また、心御柱を伐採するための木本祭は、ひっそりと真夜中に行われる秘儀です。


◎この心御柱、忌柱こそが高木神です。つまりウツシコオなのです。伊勢の神と三輪の神 天の岩戸~伊勢の神と三輪の神2 で書いたように伊勢の神と三輪の神(大神神社)の神はどちらも大物主=長脛彦=ウツシコオです。


そしてウツシコオは彦狭知命です。紀伊忌部の出身です。紀伊国名草郡御木郷・麁香郷(ミキ)、古語拾遺では「御木」は木を採る忌部、「麁香」は殿を造る忌部がいたことによるとしています。忌部氏の職掌は材木の貢納、宮殿・社殿造営です。


日本書紀では彦狭知命は父の手置帆負神と共に登場し、作盾者(たてぬい)としたことが記されています。古語拾遺の神代段でも父と共に登場し、天御量を使って大小の峡谷の木を伐採して瑞殿を造営し、御笠・矛・盾を制作したとされています。神武天皇段にも再び父と共に登場し、太玉命の孫・天富命に率いられて山から木を伐採して、神武天皇の正殿を造営しています。


名草出身であることから、彦狭知命も呉の勝の一族です。呉の勝は渡来した技術集団です。

なかでも彦狭知命は、様々な技術知識をもっており、大和国家(邪馬台国)でも様々な活躍し、高木神としてあがめられたのです。しかし、ミマキイリヒコ(崇神天皇)が即位すると、しだいに疎まれるようになり、伊勢へと追いやられたのです。



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<追記>

日本では神様を数えるときに、一柱、二柱の神を祭るという風に柱を使います。このこの柱も高木神の木に由来していると思われます。




※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 

※これまでの記事はこちらです。




矢沢弦月『皇大神宮奉祀』




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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
07 may
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〒611-0043 京都府宇治市伊勢田町中山

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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
07 may
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