top of page
  • tootake

金銀錯嵌珠龍文鉄鏡(2)大原足尼命はトヨ

更新日:8月12日

第406話


海部氏勘注系図では、尾張氏と称される一族の祖という小登興命(おとよのみこと)は大原足尼命(おおはらのすくねのみこと)の子とあります。原足尼命の親は前回の倭迹迹日百襲姫命(ヤマトトモモソ姫)はトヨ?? で述べた置津與曽命です。(先代旧事本紀)


大原足尼命(おおはらのすくねのみこと)と小登興命は同一人物で魏志倭人伝でいうところのトヨというのが今回のテーマです。大原足命を女性とする資料はないのですが、女性が髪を肩のあたりで切ることやその髪型そのような髪形の童女を尼といいます。


大原足尼命は伊勢内宮、外宮の神を奉斎する一族です。その伊勢神道の経典の一つの「倭姫命世記」には石井源太夫*に接頭する「石井」(いわい)について興味深い記述があります。それによると石井とは、丹後の真名井原(魚井原)の霊水で、それを後代に外宮の御井に移し、天照大神と豊受大神の食事の水になったといいます。伊勢神宮下宮に祀られている豊受大神は、元々は「真名井原」の地(*現在の奥宮真名井神社)に鎮座したといいます。このことにより、大原足尼命は、豊受大神で魏志倭人伝のいうところのトヨであると思われます。*籠(この)神社の奥に、パワースポットとして有名な眞名井神社があります。


*豊西記によれば石井源太夫は「摂州西宮蛭兒之後胤」といいます。これは兵庫県西宮市に鎮座する西宮神社の蛭児大神の子孫と伝わっているとなりますが、蛭児大神とは事代主神であり猿田彦=ウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王となります。参照:卑弥呼はヒルメ


大分県日田市石井に石井神社があり、石井源太夫は大原(日田市)に館を構えたといい、当初石井氏が奉斎していた神は、その祖の石井源太夫や、伊勢の神ではないかといわれています。石井源太夫は大原足尼命です。トヨ:とよ(乎止与命・台与・臺與)を男性と思わせる記紀のトリックです。


建御名方神と大原足尼命の父と思われる乙彦命(置津與曽命)は同一人物と推定されています。建御名方神を奉斎する諏訪大社の神紋は「梶葉」ですが、石井神社の扁額もこれに似ているそうです。参照:古代史考証 神武天皇と卑弥呼の時代 著者 佐藤洋太

建御名方神(タケミナカタ)=置津與曽命=ウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王です。


海部氏勘注系図の大原足尼命の割注には「一云、須佐之男命」と記されます。大原足尼命がスサノオのだというのです。よく言われるていることですが、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)とは河川の氾濫による水害ことです。前号で書きました倭迹迹日百襲姫命(ヤマトトモモソ姫)は香川県の東かがわ市にある水主神社(みぬし)の社伝によると「知能の優れたお方といわれ、土地の人に弥生米をあたえて、米作り又水路を開き、雨祈で、雨を降らせ、文化の興隆をなされた御人といわれる。」とあります。倭迹迹日百襲姫命はトヨです。倭迹迹日百襲姫命(ヤマトトモモソ姫)はトヨ??


日照に苦しむ人々のために雨を降らせ、水源を教え、水路を開き米作りを助けたとは、これがスサノオの八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治です。


大原足尼命が小登興命(おとよのみこと)=トヨの父親とされているのは、女帝を好ましく思わない記紀の作者たちの思惑が入っているためです。


日田(大分県)の地名の由来は久津姫から来ていると言います。久津姫のひさ瓢箪(匏:ひさご)のことです。豊受大神を祭る神器の一つは瓢箪だそうです。丹後国与謝郡の与謝(よそ)の地名起源は瓢箪(ひょうたん)であると海部氏勘注系図の割注に書かれています。


金銀錯嵌珠龍文鉄鏡(きんぎんさく がんしゅ りゅうもん てっきょう)は、大分県日田市日高町にあるダンワラ古墳(ダンワラこふん)から出土しました。この鏡はこの金銀錯嵌珠龍文鉄鏡は、日本で出土した鏡の中では最も豪華なものです。三国志の曹操の墓から出土した鏡とほぼ同じ型式である可能性があり、まさに皇帝の所有物にふさわしい最高級の鏡です。魏からの贈り物とされており、この鏡が日田市から出土した理由は、トヨがこの地にいたためと思われます。参照:卑弥呼の鏡~金銀錯嵌珠龍文鉄鏡


ダンワラ古墳は、一説には当時の日田地方の豪族日下部氏(くさかべ)の古墳とも言われています。日下部氏は、彦湯支命(ひこゆき)を祖としています。彦湯支命(ひこゆき)はウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王の幼名です。日下部氏は東大阪の一族で、一部が九州へ移動しています。(後述予定)


九州という名前は、筑前・筑後・豊前・豊後・肥前・肥後・日向・大隅・薩摩の9つの国があったことから由来しており、豊前・豊後の豊はトヨに由来すると思われます。

大原足尼命はその名の大原は高天原(大阪府交野市天原)です。


◎トヨはヤマト(大和)=倭国=邪馬台国の大王(おおきみ)です。

*魏志倭人伝でトヨは台与/臺與(とよ)または壱与/壹與(いよ)




※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 

※これまでの記事はこちらです。


<目次>








閲覧数:98回2件のコメント

最新記事

すべて表示

2 Comments

Rated 0 out of 5 stars.
No ratings yet

Add a rating
秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
Aug 10
Like

秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
Aug 10
Rated 5 out of 5 stars.

<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


第374話:牛鹿臣はウツシコオ!   第371話:彦狭島命~吉備児島

第372話:建日方別:彦狭嶋命  第369話:神武西征~健磐龍命

第365話:君が代(2):君はウツシコオ   第363話:彦はすべて、ウツシコオ

第324話:武内宿禰はウツシコオ!!  第325話:天之日矛はウツシコオ

第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口  第327話:于道朱君の衝撃~新羅

第328話:沙至比跪(サチヒコ)  第329話:アメノヒボコはウツシコオ

第330話:投馬国とウツシコオ~丹波(但馬)  第331話:朱智神社~迦邇米雷王

第333話: 牛頭天王(スサノオ)はアメノヒボコ?

第380話:猿田彦は異国人     

第335話: 天道根命は道祖神=ウツシコオ 第334話: 大彦は、五十猛! 

第336話:大屋彦~根の国は和歌山  第337話:阿多賀田須命~宗像氏 (

第338話:月読命(ツクヨミ)      第349話:天児屋命はウツシコオ!!

第357話:武甕槌神(タケミカヅチ)考    第317話:ひょっとこ:火男~天之御影命

第318話:空海のルーツは内色許男命!   第319話:和知津美命はワタツミ!!

第320話:欠史八代はヤマト=三島    第230話:三嶋溝抗命たち(複数)

第231話:神八井耳命は三毛入野    第232話:内色許男命は武埴安彦命!

第274話:八咫烏もウツシコオ   第275話:事代主もウツシコオ?

第279話:開化天皇          第280話:建角身命もウツシコオ

第263話:中臣氏~中臣烏賊津      第256話:ウガヤフキアエズのミコト

第244話:大津神社と建南方富命  第245話:豊御気主命は三毛入野!

第246話:高御産巣日神(高木神)  第247話:今迦毛大御神と天若日子

第249話:物言えぬ皇子~阿遅須枳高日子  第251話:猿田彦は塩土老翁神

第252話:迦毛大御神は崇神天皇!  第253話:キサガイヒメはウツシコオの母!

 第354話:伊勢津彦はタケミナカタ =ウツシコオ 第254話:興玉命も内色許男命

第361話:宇都志国玉神と宇都志日金拆命  第394話:天御鳥命(武夷鳥命)は火の鳥

第395話:天日鷲命は、、、  第397話:獲加多支鹵大王(ワカタケル) =雄略天皇

Like
bottom of page