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tootake

姫氏国(=日本)はトヨの国?!

更新日:8月15日

第410話


平安時代の講書(日本書紀を天皇に講義した記録)に書かれている博士の質疑の一つに「わが国は姫氏と呼ばれているのは何ゆえか。」とあります。

「なぜそう呼ばれているのか」との天皇の問い掛けに、南朝の僧・宝誌は「日本の皇祖神が天照大御神で、神功皇后などの女帝も輩出している為、東海姫氏の国と呼ばれている」と答えています。参照:野馬台詩 - Wikipedia


天皇家は689年の飛鳥浄原令の発布以前まで「姫氏」を名乗っていました。

日本書紀を編纂した天武天皇のときに、中国の属国から脱するために、天皇家の苗字であった姫の姓を消したとされています。


神功皇后は架空の人物なので、姫氏国の姫とは=卑弥呼とよ(乎止与命・台与・臺與)のことでしょう。


しかし、そもそも姫氏とは中国の古代の周王朝の国姓です。周は紀元前1046年頃に建国し、紀元前256年に秦に滅ぼされましたが、周王族はその後も存続が許されていて、血筋は絶えませんでした。その周王族が倭国(邪馬台国)に渡って来て後の多氏になったことはこのブログですでに何度も書いています。


第303話:魏志倭人伝の入れ墨についてでは、下記のように書きました。

「呉の大伯、周の王の子にして、王・季歴(きれき)の兄なり。季歴は賢にして。聖子昌(しよう)あり。太王、季歴を立てて、以って昌に及ぼさんと欲す。

是に於いて大伯、すなわち荊蛮(けいばん)にはしり、身を文にし髪を断ち、用うべからざるを示し、もって季歴を避けく。」~周の太王は、弟である季歴を取り立てた、季歴には昌という子があった。兄の太伯は荊蛮の地に落ち伸びた。体に入れ墨(刺青)し、断髪して蛮地の風俗になり、周の王家にふさわしくない姿に身をやつした。


漢書や三国志・魏志倭人伝などの倭国の記述で、「皆、黥面(げいめん)・文身(ぶんしん)す」という記載があります。黥面とは顔の入れ墨で、文身は体の入れ墨です。


第304話:隼人族は呉の勝では、隼人族と「呉の勝」=多氏との共通点が多いことを発見しました。周の王家=呉の勝=隼人族という図式です。


さらに呉の勝は、海神族(ワタツミ一)で、ウガヤフキアエズです。

参照:第256話:ウガヤフキアエズのミコト 第314話:海人族~ワタツミ


倭国が呉の太伯の末裔であるなら、その王となる天皇の苗字も「姫」で、「姫氏」となります。縄文末期~弥生初期に長江流域から南方経由で渡来人が稲作(水稲)をもたらしたのなら、それが国を追われた三苗や百越の一族であり、古代の日本に入れ墨の風習を持つ海人族(あまぞく)が多かった事も理に適っていると思います。


日本が姫氏国だと日本の使節が自ら称したと中国の歴史書に記されており、日本は「東海姫氏国」と呼ばれていたことは、昔から知られていることです。


また、姫氏国の由来とことを徐福伝説と結びつける向きもあるようです。


秦の始皇帝の命で不老不死の霊薬を求めた徐福が、3,000人の童男童女と多数の技術者、五穀の種を持って逃亡の船出をし、日本に移り住んだという伝説は有名です。参照:第271話:徐福伝説と「呉の勝」


徐福が日本に渡来したのではないかという中国の伝説は日本にも伝わり、多くの伝承が創作された。徐福が当国に辿り着いた地として熊野(現在の三重県熊野市波田須町)周辺との伝承が残っている。昔の熊野のあたりが「秦住」と書いた、徐福の住舊地を土人に伝えされています。波田須駅付近には徐福ノ宮があり、彼が持参したと伝わるすり鉢をご神体としています。 また、同地からは秦代の貨幣である秦半両が出土しており、伝説と関連するのではとも言われており、近隣の和歌山県新宮市には、徐福の墓とされるものが伝わっており、徐福公園が造られています。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 

※これまでの記事はこちらです。


<目次>






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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
Aug 15
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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
Aug 14
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<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


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