第255話
古事記では、第二代綏靖天皇の后を師木縣の川俣(かわまた)姫であるとしています。第三代安寧天皇の后はこの川俣姫の兄の娘である阿久斗比売(あくと姫)です。阿久斗比売(アクト姫)日本書紀では、安寧天皇の后は鴨王の娘の渟名底仲媛(ぬなそこなかつひめ)としています。鴨王はウツシコオです。ヒコユキからウツシコオへ
川俣は河内国若江郡川俣郷(現・大阪府東大阪市川俣本町)で、その南隣が志紀(しき)郡でその東隣の安宿(あすか)郡には玉手(たまで)村があります。安寧天皇はシキツ・ヒコ・タマデミ)です。
河俣毘売(かわばたびめ)の兄というのが、味饒田命(うましにぎたのみこと)です。阿久斗比売と物部氏に連なる一族で「阿刀連(あとうじ)」アクト姫もその一族です。
日本書紀によれば、孝元天皇(第8代)の妻は河内青玉繋の娘の埴安媛(はにやすひめ:波邇夜須毘売神とは異なる)で、タケハニヤスの妻が吾田媛(あがたひめ:アタ姫)です。
河内青玉繋=安寧天皇=ウツシコオです。
上記は理解するのが、かなりややこしいので、簡単に言いますと川俣姫はウツシコオとの関係が濃厚だということです。つまり川俣姫は反乱を起こしたタケハニヤスの妻である吾田媛(あがたひめ:アタ姫)=ハニヤス姫であるということです。
一方で、私は奈良県五條市原町にある阿比良比売が神武天皇の最初の妻の吾平津媛(あひらつひめ:古事記では阿比良比売:あひらひめ)がタケハニヤスの妻である吾田媛ではないかとしてきました。吾平津媛は木花咲耶比賣(コノハナサクヤ姫)です。
阿陀比売神社の社伝では、木花咲耶比賣は大若子神と結婚と書かれています。木花咲耶比賣の伝説では、邇邇芸命(ニニギノミコト)と結ばれたことになっています。
木花咲耶比賣の父親は大山祇(大目:十市縣主の祖の大日彦:大阪府守口市大日)とされていますが、それは大山祇が真下姫(細媛命:大阪府摂津市味舌)の父親であることを転用したためです。大山祇は三島の溝杭であることから、同じく三島の溝杭であったウツシコオと混同したのでしょう。三島の溝杭は淀川(河内湖)・鴨川などの河川を管理、支配する役職名です。三嶋溝抗命たち(複数)
ちなみに綏靖天皇も神武天皇も架空の人物です。当然このあたりの家系図も捏造されたものです。しかし川俣姫や阿久斗比売は地名に関連していることから実在した人物だとおもいます。とすれば木花咲耶比賣の父親はウツシコオの可能性があります。
ウツシコオはタケハニヤスであるとしました。
川俣姫=木花咲耶比賣=アタ姫=ハニヤス姫だと思います。
関連項目:安寧天皇はウツシコオ?
※このプログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。
今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。
※これまでの記事はこちらです。
https://widetown.cocotte.jp/japan_den/japan_den137.htm
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:タケハニヤスの乱最終章