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投馬国は但馬、但馬は丹波、丹波は出雲

更新日:8月16日

第19話


投馬国は但馬というのは漢字を見ればすぐに推測ができます。水行なんちゃら、陸行かんたらはには、うんざりしていますので、何も言うつもりはありません。が、付け加えるとすれば瀬戸内海経由ではなく、日本海側を後の北前船のように陸を見ながら船で来たと思われます。何人かの研究者も投馬国は但馬説を支持しています。

ところで亀岡に出雲神社(出雲大神宮があるのをご存じですか、社伝では島根の出雲大社よりも古いとのことです。

主祭神は三穂津姫尊(みほつひめのみこと)

”みほつ”は御穂積と書くべきでしょう。ミ・ホツ、ホツは穂積氏のホズ、保津川のホズです。大物主神の后とされているところから玉櫛姫のことでしょう。

亀岡から嵐山に流れる穂津川(保津川)は、前に述べた木津川と同じように古代の高速道路だったと思われます。三島の溝杭などの鴨族、穂積氏は桂川、鴨川、山代川(淀川)を支配下に置き水運を司っていたと思われます。


<私が丹波は出雲と思う根拠>

・能見宿祢は出雲出身とされていますが前にも述べたように『和名抄』には摂津国島上郡(ミマキ国)に「濃味郷(のみのごう)」の記載が見え、「のみ」が古い地名であることが示唆されています。これにより出雲は、ミマキ国(北摂)にかなり近い地域であったことがうかがえます。

※高山右近の高槻城があったりが「のみ」です。〒569-0077大阪府高槻市野見町


丹波でクガミミノミカサが乱をおこしています。

古事記によれば崇神天皇の時代に「日子坐王に丹波国に派遣して、玖賀耳之御笠(クガミミノミカサ)を殺させた」とあります。

このクガミミノミカサの本拠地は丹波と言われていますが、今の丹波橋(京阪電車の駅:特急が止まる)の近くで京都府伏見区久我(クガ)東町あたりに拠点を置いていたとおもわれます。

イカガシコヲは出雲シコ、出石ココロの大臣ともよばれています。出石は但馬です。

 イカガは伊加賀で枚方市の地名です。〒573-0066


魏志倭人伝に出雲が登場しないわけは、出雲が但馬国(投馬国)と呼ばれていたすれば、理解できます。また、吉備が全く登場しないのは、魏志が日本海経由で但馬国、邪馬台国にきたとすれば納得できます。投馬国は邪馬台国(大和朝廷)に併合され、その際に併合を嫌った住民が島根(根の国)に移住しそこを出雲としたと思われます。

     <後記>↑

島根県の出雲という地名はその当時存在していなかったと思うようにいたりました。

タケハニヤスの根拠地は、愛宕郡(おたぎぐん)であったと思われます。愛宕郡は乙訓(おとくに)郡の別名で、京都市北区の一部:紫野・紫竹・大宮・西賀茂・出雲路・小山・上賀茂・鷹峯・雲ケ畑を指します。賀茂川の周辺です。タケハニヤスは、この愛宕郡をみずから、国(クニ:狗奴)としていたのだと思っています。このプログでは、タケハニヤスが大規模な反乱を起こしたため、大和朝廷では反逆者を出雲と呼ぶようになったというのがテーマの一つになっています。タケハニヤスを討ちちとった大彦(=大国主)も後に時の宰相のウツシコオによって出雲と呼ばれるようになってしまいます。タケハニヤスの乱最終章


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2024.8.16追記


古代、安曇系海人族であるとみられ、大きな耳輪を嵌めていたので「ミミ族」と呼ばれ、刳り船を操って山陰海岸を東に勢力を広げ、久美浜湾に到達したのは弥生時代後期から古墳時代前期以前とみられています。日本書紀の「垂仁記」に登場する但馬の太耳や前津耳とよばれる者、古事記の「応神記」に登場する多遅摩の前津耳などが知られています。


海部氏(安曇・海人族)の勢力圏であったとミミやミのつく地名は山陰から若狭地方にかけて数多く残り、丹後半島においては久美浜湾を一大拠点として丹後海人族の中核にいたと考えられています。このブログでは陸耳御笠(くがみみ)は何度も登場しています。クガは京都市伏見区久我(クガ)あたりの地名です。参照:山崎津と玖賀耳之御笠  彦国葺~タケハニヤスを射った男


魏志倭人伝では「南、投馬国に至る。水行二十日なり。官は弥弥と曰ひ、副は弥弥那利と曰ふ。五万余戸ばかり。」とあります。弥弥はミミですから、やはり投馬国は丹波=久美浜です。


<関連項目>出雲神話を疑う


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 

※これまでの記事はこちらです。


<目次>


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tootake
Oct 22, 2023
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