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笠水彦・笠水姫:笠水は水銀

更新日:32 分前

第446話~前回の伊加理姫 の続きです。

#笠水彦 #笠水姫 #白雲別神 #白日別命 #邪馬台国 #台与


笠水神社(うけみずじんじゃ・かさみずじんじゃ)は舞鶴市公文名(くもんな)という西舞鶴の南部郊外にあります。中世に「公文」という荘官が名田を開墾したことから、あるいは公文書を作成する役所があったからの地名とされます。


◎笠はウケ=受け

舞鶴市はかつては加佐(かさ)郡で、加佐の本来の訓みは「うけのこほり」であったといいます。丹後國風土記」殘缺に当社に関する記述があります。

笠水は真名井で、「白雲山の近郊に在る 潔清いこと麗しい鏡の如し けだし是は豊宇気大神の降臨に当たり涌き出た霊泉なり その深さは三尺ばかりその廻りは百十二歩 炎旱に乾かず長雨にも溢れない増減を見ない。その味は甘露の如しで万病を癒す霊機がある。傍らに二つの祠有り 東は伊加里姫命或いは豊水富神と称す 西は笠水神即ち笠水彦神・笠水日女の二神なり」

「笠水」には「宇介美都:うけみづ」という訓が付されています。これに従うなら笠水神社は「うけみづじんじゃ」と称するべきです。「うけ」は豊受姫の受でしょう。

前回述べたようにイヒカリ(井光)とは水銀のことでした。イカリ姫は笠水日女=受水姫だですから、笠水も水銀のことです。

水銀は化合する相手の元素によって赤色の硫化水銀になり、白くもなります。「伊勢おしろい」は第一塩化水銀)です。青丹よし奈良の都と神殿宮殿などの塗装、防腐剤にも使われました。奈良の大仏も水銀を用いて金鍍金されています。

始皇帝も求めた「不老長寿の霊薬、仙丹、仙薬」も水銀です。


魏志倭人伝には「倭の水人」の風俗として「朱丹を以てその身体に塗る、中国の粉を用うるが如きなり」。「男子は大小となく、皆黥面文身す。」と伝えています。魔除けと信じられたようで、倭人には朱がどうしても必要であったようです。



伊加里姫神社の西側の山を白雲山といいます。伊加理姫の父は白雲別神と云い、丹波志楽京田(舞鶴市)の地に聳える白雲山に天降ったとの伝承があります。

豊御富(とよみほ)=伊加理姫=台与は新撰姓氏録吉野連の項には、加弥比加尼(かみひかね)の裔(すえ)で神武天皇が吉野で召して問い給うた白雲別神(しらくもわけのかみ)の女(むすめ)で水光姫(みひかひめ)と名付けられ、今の吉野連が祭る水光神(みひかのかみ)と記されています。


この白雲別神はスサノオのことです。白雲別神は筑紫(九州)では白日別命として筑紫の国魂(くに・みたま)とされています。(後述予定)


他方、丹波志楽の天村雲命一族も、白雲神の女・伊加理姫を娶ったという伝説もあります。この伊加理姫にも葛木出石姫と云う「葛木」を冠する娘がおり、父・天村雲命の異母兄弟・天忍人命と結婚します。この「葛木」を冠した女むすめ・葛木出石姫を持つことにより、伊加理姫は葛城の人である可能性が高いとされています。葛城はこのブログでは交野市です。


白雲別神はスサノオで津田の王です。津田は交野すぐ隣です。つまり笠水彦神はスサノオ=ウツシコオで笠水日女は台与です。二人の本拠地は葛城=大阪府交野市です。


海部氏勘注系図系図では、下記のようになっています。

始祖彦火明命―天香語山命(子)―天村雲命(孫)―倭宿禰命(三世孫)

笠水彦命(四世孫)―笠津彦命(五世孫)―建田勢命(六世孫)―建諸隅命(七世孫)

―日本得魂命(八世孫)


笠水彦命(四世孫)がウツシコオです。―笠津彦命(五世孫)が台与です。


※これまでの記事はこちらです。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 


<目次>




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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
4時間前
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神屋楯比売 - Wikipedia


 【延喜式神名帳】下新川神社 近江国 野洲郡鎮座


   【現社名】下新川神社


   【住所】滋賀県守山市幸津川町1356


       北緯35度6分29秒,東経135度59分2秒


   【祭神】豊城入彦命 (配祀)小楯姫命


大水口宿禰命時代古墳時代生誕不詳死没不詳別名大水口宿禰、大水口命、大水口足尼主君孝霊天皇崇神天皇垂仁天皇氏族穂積臣采女臣祖父母父:出石心大臣命[1]?、伊香賀色雄?、母:新河小楯姫[1]?兄弟大矢口宿禰命

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