第122話
~これは小説です。記紀を元により自由な発想で邪馬台国のことを考えています。
BC214年 エウカシ(兄宇梶)は五瀬彦、オトカシ(弟宇梶)は三毛入野
イズミ(泉)に、見知らぬ帆船が停泊しているとの情報が大歳(饒速日)に届いた。早速、大歳も名草(和歌山)から兵を積んだ大型船でイズミに向かった。イズミは、大歳の縄張りである。泉が和泉と表記されるようになったはBC713(和銅6)年、国の名前は2文字にするようにという、「好字二字化令」が出てからのことである。
まずは話し合いだ。大歳は、相手側の大将と面談した。二人の大将がいた。五瀬彦と三毛入野と二人は名乗った。ツクシ(遠くの意味)から瀬戸内海を経由してここまで来たという。目的は、高師小僧だという。大歳は、二人に自分の配下にならないか尋ねた。
二人は、即答せず後日返事するといった。後日、大歳が五瀬彦との約束の場所へ行こうとすると、もう一人の大将である三毛入野が一人で大歳の陣屋を訪れてきた。大彦の軍を見て勝てないと思い降伏するという。しかし五瀬彦は約束の場所で大歳を討とうと待ち構えているというのだ。待ち合わせの場所にある五瀬彦の木造の陣屋に仕掛けがしてあることも告げた。
そこで大歳は、大伴氏(大伴連)らの祖の道臣命(ミチノオミ)と久米直らの祖の大久米命(オオクメ)を向かわせた。二人は神は矢をつがえて「仕えるというなら、まずお前が御殿に入って仕える様子を見せろ」と五瀬彦に迫り、五瀬彦は自分が仕掛けた罠にかかって死んだ。その後、圧死した兄宇迦斯の死体を引き出し、バラバラに切り刻んで撒いたため、その地を「血原」という。
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上記は、記紀のエウカシ、オトカシの話を、五瀬彦、三毛入野に単純に置き換えただけです。神武は創作された人物で存在しません。一方、饒速日こと五十猛は、邪馬台国の時代に実在した人物です。和歌山(木の国)を支配下に置いていたことは確実です。五瀬彦、三毛入野が実在の人物で九州から、和歌山にやって来たのなら、五十猛の領地を荒らしたことになり、衝突するのは当然です。高千穂の麓に流れている川の名前が五ヶ瀬川(ごかせ)で、おそらくそこから来たのでしょう。五瀬彦(ひこいつせのみこと)の墓は、和歌山県和歌山市和田にある竈山墓です。古事記では紀国男之水門で亡くなったされています。長脛彦との交戦中に長髄彦の放った矢に当たった傷が悪化し、この時に彦五瀬命が「賊に傷つけられて死ぬとは」と雄叫びしたので、その地は「雄水門(おのみなと、男之水門)」というそうです。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
三毛入野は、筑紫から連れてきていた自分の妹を大彦に差し出し降伏した。その娘はツクシから来た兵たちの賄(まかない:食事)を担当していて三炊屋姫と呼ばれていた。三毛入野は褒美に那賀郡(和歌山県紀の川市長田)を与えられ那賀彦となり、さらに背が高かったことから長脛彦(アイヌ語ではイシキリ)と呼ばれるようになった。
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石切神社は、「石切さん」「でんぼ(腫れ物)の神様」として親しまれ、本殿前と神社入り口にある百度石の間を行き来するお百度参りが有名です。代々の社家「木積」家には、皇紀2年に生駒山中の宮山に可美真手命(ウマシマジ)が饒速日尊を奉祀されたのを神社の起源とし、崇神天皇の御世に現本社に可美真手命が奉祀されたと伝わっています。
祭祀は代々、木積氏が司ってきましたが木積氏は物部氏の最有力氏族のひとつ「穂積(ほづみ)」から転じたものです。木積氏は本来は穂積氏で、物部氏の伊香色雄(いかがしこお)が穂積姓を名のり、9代開化天皇と10代祟神天皇に仕えました。木積家は代々神職として朝夕、皇室の安泰、国家の興隆、崇敬者の無事繁栄を祈祷し、加護をお願いしています。なお穂積は大阪府茨木市の地名です。上穂積〒567-0036、中穂積〒567-0034、下穂積〒 567-0041
神社の公式な見解ではありませんが、石切さんには長髄彦がお祀りしてあるとの口伝があるといいます。「石切」の音を i-si-kir・i はアイヌ語で「長髄彦」です。 i-si-kiri は「その・長い・彼の足」の意味です。
※このプログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。
今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。
※これまでの記事はこちらです。
石切神社
中日売命はオホニイカワの妻p361~建諸隅命の母
ミマキ入彦イニエはタケニイカワ
ニイカワのヲタテ
ウマシマジ(少彦名)を島根、鳥取に追放、出雲大社
事代主(タケミナカタ)を信州に追放
ウツシコオが後世に隠したいこと
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:タケハニヤスの乱2 ~阿太(奈良県五條市)
:タケハニヤスの乱3 ~小人国
:タケハニヤスの乱4~大彦は、綏靖天皇
:タケハニヤスの乱最終章