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饒速日と長脛彦

更新日:4月19日

第287話


長脛彦は饒速日の配下であった。何となくそう思っていました。饒速日が孝元天皇で三毛入野ことウツシコオが長脛彦です。孝元天皇の宰相が内色許男命(ウツシコヲノミコト)です。ですから長脛彦は饒速日の配下であったといえます。


ウガヤフキアエズの子は素戔嗚(孝霊天皇)で素戔嗚の子が饒速日です。長脛彦は三毛入野でやはり素戔嗚の子です。つまり饒速日と長脛彦は兄弟です。しかし饒速日は三島の大山祇こと大日彦の子でもあります。大山祇は三島の王でした。大山祇は三島(摂津)の王

紀ノ國の名草(太田:注下記)から三島にやってきたウガヤフキアエズ一行はいわばよそ者です。大山祇の娘であるイチキシマ姫(真舌姫:細姫=市杵島姫神=神大市比売)を娶ることで素戔嗚は大和(高天原=邪馬台国)に拠点を置くことができたのです。邪馬台国の誕生


日本書紀で孝霊天皇の皇后は第2の一書では大目の子である真舌媛(ましたひめ)としています。味舌(ました)は摂津市の地名で、大目は守口市の大日であることはこのプログで何度も書いて来ました。いずれも淀川に隣接しています。真舌媛は、宗像三女神! 


饒速日は三島で生まれた思われます。素戔嗚の死後、饒速日は三島の王となります。それを補佐したのが、兄弟の長脛彦です。長脛彦=ウツシコオは姉のウツシコメを饒速日に嫁がせます。


イチキシマ姫

<ーーー>

素戔嗚

<ーーー>

   

 ↓



  ↓


饒速日

<ーーー>

※ウツシコメ(姉)卑弥呼

ウツシコオ(弟)長脛彦



  ↓





大彦(大国主:高倉下:タカクラジ)

ウマシマジ(弟倉下:オトクラジ)


※倉下は地名:大阪府交野市倉治〒 576-0001

※ウツシコメがキサカイ姫の娘である根拠はありません。記紀では、饒速日の妻は長脛彦の妹の三炊屋媛としています。三炊屋媛=ウツシコメでしょう。豊受気媛神は三炊屋媛


素戔嗚が高天原(邪馬台国:交野市天原〒576-0034)から追放されるのは、御牧入彦(ミマキイリヒコ)建甕槌(タケミカヅチ:三毛入野の子=長脛彦の子)から大和(邪馬台国)を簒奪したことを表しているのだと思います。ちなみに高天原から追放されたのは素戔嗚ではなくウマシマジです。高天原追放


饒速日は功績は戦の手柄ではなく農耕を推進した点です。饒速日は農耕の神である大年神です。大歳~稲耕の神  饒速日は稲作の神

今でも天皇家では米を突き固めて山盛りにして供える儀式(下図参照)を行っています。


新嘗祭、大嘗祭(だいじょうさい)では、天皇が神々に新穀をお供えし、国家・国民の安泰と五穀豊穣(ほうじょう)を感謝し祈ります。大嘗祭は、日本の農耕文化に根差した儀式です。大嘗祭では、天皇陛下がそれぞれの地域でその年に収穫された米や粟(あわ)などを、皇祖とされる天照大神(あまてらすおおみかみ)とすべての神々に供え、自らも口にします。その際に使用する新穀を作る田のことを斎田といい、斎田の持ち主は大田主(おおたぬし)と呼ばれます。


太田の由来は播磨風土記に書いてあります。

「太田と称するわけは、昔、呉の勝(スグリ)が韓の国から渡ってきて、はじめ紀伊の国(和歌山)の名草の郡の太田の村に着いた、その後、分かれて摂津の国の三島の賀美の太田の村に移ってきて、それが揖保の太田の村に移住して来た。これは元居た紀伊の国の太田をとって里の名とした。」 



関連項目:長脛彦の物語


※このプログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 

※これまでの記事はこちらです。



真ん中の白い円柱は米を突き固めて山盛りにしたもの。


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3 Comments

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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
Apr 14
Rated 5 out of 5 stars.

孝元天皇は五十猛!~椿井大塚山古墳 (hidemaru3375.com)


五十猛の上陸伝承のある石見国五十猛村(現在の島根県大田市五十猛町)が好字二字令により726年(神亀3年)に改称された際には「磯竹」の字が当てられており[3]、少なくとも奈良時代以降はイソタケルが主流になっていたことが示唆されている。

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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
Apr 13
Rated 5 out of 5 stars.

タケハニヤスの乱も何らかの形で記紀に反映


出雲振根(いずもふるね) (hidemaru3375.com)

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