魏志倭人伝はガリバー旅行記？

更新日：2月27日

第４７話

１）また、侏儒国あり、その南に在り。人長は三、四尺なり。女王を去ること四千余里なり。また裸国、黒歯国あり。またその東南に在り。船行一年にして至るべし。

　　　　　　　　　裸国？小人国？

又有侏儒國在其南　人長三四尺　去女王四千餘里　又有裸國黒齒國　復在其東南　船行一年可至

２）男子は大小なく、みな黥面文身す。いにしえより以来、その使、中国に詣（いた）るや、皆、大夫を自称す。←　少なくとも、三島や御牧の人たちは入れ墨などしません。

３）王となりてより以来、見（けん）有る者少し。婢千人を以（もち）ひ、自ずから侍る。ただ、男子一人有りて、飲食を給し、辞を伝へ、居所に出入りす。宮室、楼観の城柵は厳く設け、常に人有りて、兵を持ち守衛す。　←　婢千人！！！

いわゆる「白髪三千丈」という表現です。三千丈は約9キロメートル

故事成語を知る辞典によれば「人を驚かせる豪快な表現で知られた、極端な誇張表現」と解説されています。現在では極端すぎる誇張表現の例であり、特に、用法としては中国人の大げさな表現に対する暗喩として用いられています。

４）一女子を共に立て王と為す。名は卑弥呼といふ。鬼道に事へ、よく衆を惑はす。年、すでに長大にして、夫婿なし。

今回問題にしたいのは、この鬼道です。研究者によると、「朝鮮半島での鬼神と区別している。五斗米道、道教と関係がある」などとされていますが、一つ確かなのは、卑弥呼（姫御子）が誰であるにせよ、絶対にウツシコオの息がかかっているはずだということです。卑弥呼が政治的な権力を持っているはずはなく、自分の意志では「衆を惑はす」こともできないでしょう。

５）年、すでに長大にして、夫婿なし。男弟有りて国を治むるを佐く。

文章を書いて人に読んでもらうとなると、少しでも面白くしたいという下心（というかテクニック）は、物書きはみんな持っています。やはり、卑弥呼は、若い美女にしてほしかったです。こうなるとと１３歳のトヨに期待（何をや！）するしかありません。

以上は魏志倭人伝の「？」部分を抜き出してみただけです。他の箇所はまともです。資料として十分に信頼に足るものです。

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＜後記＞

小人の国、裸国があると書いてある魏志倭人伝は信用できないなどとつまらぬ文章を書いてしまいましたが、侏儒国（こびと国）はありました。小人国　～葛城：武埴安彦命の乱３ (hidemaru3375.com )も見てください。

※これまでの記事はこちらです。

※このプログは、御牧国（ミマキ国）が邪馬台国であるという前提の上で書いています。今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。