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石凝姥命~鏡造と玉造

更新日:2023年10月5日

第101話 <ついでに玉祖命(玉造)>


石凝姥命(いしこりどめ)は女性です。五伴緒(いつとものおの)の一人です。


日本書紀の別伝によると、「石凝姥を以て治工(たくみ)として、天香山の金(かね)を採りて、日矛を作らしむ。是即ち紀伊国に所坐(まします)日前神なり。」とあります。

日矛とあるのは伝承中での間違いです。本当は鏡です。


「昔、呉の勝(スグリ)が韓の国から渡ってきて、はじめ紀伊の国(和歌山)の名草の郡の太田の村に着いた、、」との伝承から見て、石凝姥命は韓の国から日本やってきた技術の一段の一人でしょう。韓の国とは魏です。なぜなら彼女たちが作っていた鏡こそが三角縁神獣鏡で当初は卑弥呼が魏から貰ったとされていた鏡です。


卑弥呼(天照大神)が天岩戸に籠ったときに、皆が困り岩戸から出てもらうために玉、鏡を木にかけて大騒ぎをしました。その時の鏡が、伊勢神宮のご神体である八咫の鏡です。


石凝姥が最初に作った鏡は、少し意にかなわなかった(少不合意)つまり満足できる出来ではなかったようでこれが、和歌山の日前宮のご神体で、その次に作った鏡は美しく、これが伊勢神宮のご神体です。(古語拾遺)


これらの記述により、五伴緒の共通点が見えてきました。木の国の名草との関連、三種の神器に関連、名草トベ(卑弥呼)との関連。前号で五伴緒は卑弥呼の付き人と書きましたが、ただの付き人ではなさそうです。


同じく五伴緒の一人である玉祖命(たまのおやのみこと)は、造部(たまつくりべ)の祖神とされています。岩戸隠れの際に八尺瓊勾玉(ヤサカニノマガタマ)を作ったとされています。紀ノ國(木の国)名草の彦狭知(ヒコサチ:日本書紀)は太玉命の孫・天富命に率いられて山から木を伐採して、神武天皇の正殿を造営したあることから太玉命も名草に出身です。太玉命の孫・天富命とあるのは、記紀ではよくある系図の乱れによるものです。


天富命~神武東征においては、手置帆負命・彦佐知命(ヒコサチ)の二神の孫の讃岐忌部・紀伊忌部を率い、紀伊の国の材木を採取し、畝傍山の麓に橿原の御殿を作った。また斎部の諸氏を率いて種々の神宝・鏡・玉・矛・楯・木綿・麻等を作らせ、そのうち櫛明玉命の孫の出雲玉作氏は御祈玉を作った。


高皇産霊尊の意向によって、もしくは天照大御神の神勅を受けて葦原の中津国を治めるために、高天原から筑紫の日向の襲の高千穂峰へ天降あまくだった。邇邇藝命は天照大御神から授かった三種の神器をたずさえ、天児屋命などの神々を連れて、高天原から地上へと向かう。途中、猿田毘古神が案内をした。(天孫降臨)


この記述を読み解くとウツシコオ(高皇産霊尊=タカミムスビ=ヒコサチ)とウツシコメ(卑弥呼)がミマキ国(蘆原中津国=邪馬台国)に三種の神器をもって移動したということです。猿田彦は茨木市の太田にある東奈良遺跡とのゆかりの人物でその縁で案内役をかって出たと思われます。


「太田と称するわけは、昔、呉の勝(スグリ)が韓の国から渡ってきて、はじめ紀伊の国(和歌山)の名草の郡の太田の村に着いた、その後、分かれて摂津の国の三島の賀美の太田の村に移ってきて、それが揖保の太田の村に移住して来た。これは元居た紀伊の国の太田をとって里の名とした。」播磨国風土記


石凝姥命は女性であるにもかかわらず鏡造の技術者だったのでしょうか?私の推理はこちらです。



※これまでの記事はこちらです。このプログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。

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tootake
25 сент. 2023 г.
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