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両道入姫命と朝廷別王

更新日:9月25日

第450話  #両道入姫命 #朝廷別王 #綺戸辺(かにはたとべ) #スサノオ


両道入姫命(ふたじいりひめのみこと)は、垂仁天皇の皇女で、母は山背国の大国不遅(大国之淵)の娘の綺戸辺(かにはたとべ)とされています。


両道入姫命の両(ふたじ)とは、二つの王家の血筋を引くという意味だと解されています。

父親は垂仁天皇とされています。垂仁天皇はウツシコオ=スサノオです。参照:第368話:垂仁天皇はウツシコオ:内色許男命


母親の綺戸辺(かにはたとべ)は垂仁天皇(架空の天皇)の妃とされています。綺戸辺(かにはたとべ)のカニは、迦爾米雷王(かにめいかづち)と同じで蟹幡郷(京都府相楽郡)に由来しています。迦爾米雷王は丹波道主命で 丹波比古多多須美知能宇斯王(たんば・ひこ・たたす・みちの・うしのみこ)」とされ、ちゃんとキーワードの彦、道、牛(角)が3つも入っています。ですから、丹波道主命はウツシコオ=スサノオです。


両道入姫命は台与とすれば、話が見えてきます。台与の母親は綺戸辺(かにはたとべ)=卑弥呼(ウツシコメ)で父親は饒速日(ニギハヤヒ)です。饒速日は河内一体を支配してきました。つまり両道入姫命(ふたじいりひめ)は、河内の大王と紀ノ國の熊野水軍のヒコユキ=ウツシコオ=スサノオの両方の血筋を受け継いでいるということになります。


第331話:朱智神社~迦邇米雷王では次のように書きました。

朱智神社があるあたり一帯の地名は天王です。素戔嗚(スサノオ=天王)の領地であったこの地をウツシコオが譲り受けたのでしょうか。それとも奪い取ったのでしょうか。


この記事を書いている頃はまだ私はスサノオ=ウツシコオであるとは思っていませんでした。しかし饒速日(孝元天皇?)からこの辺りの支配権を奪い取ったのは間違いないと思います。これが記紀の言うところの国譲りです。


丹波道主命の一族に朝廷別王(みかどわけのみこ)という女性がおり(古事記。日本書紀なし) 丹波之河上之摩須郎女の子とされ竹野媛=かぐや姫=台与と同一人物と思われます。この朝廷別という意味は朝廷から分かれたという意味で言い換えればこの世代で禅譲があったことを伝える名前はであるとされるのは、「かぐや姫と浦島太郎」の著者:佐藤陽太氏です。p284


ウツシコオは饒速日から朝廷を禅譲されたとすれば話は通ります。

第366話:狗奴国と女王国ではウツシコオは姉の卑弥呼(ウツシコメ)を殺害したとしています。台与は饒速日と卑弥呼(ウツシコメ)の間に生まれた子です。ウツシコオが饒速日を殺害したすれば、台与にとってウツシコオは両親の仇ということになってしまいます。

禅譲だとすれば饒速日は殺害されなかったと思われます。


実は、両道入姫命はヤマトタケル(日本武尊)の妃です。私はこのブログでウツシコメと台与のコンビは、饒速日亡き後日本を平定して回ったとしています。


両親を殺されたまだ幼い台与(2~3歳)をウツシコオはうまく手懐けたのでしょうか。


倭姫は、天照大御神を伊勢の地に祀ったとされる斎宮の伝説上の起源とされる人物です。

またヤマトトモモソ姫(倭迹迹日百襲姫命)は大物主(饒速日?)が百襲姫に神憑り、大物主神を敬い祀るように告げたといます。倭姫、倭迹迹日百襲姫命が台与だとすれば母親の卑弥呼を伊勢に、父親の饒速日を三輪山に祭ったことになります。


※このブログでは記紀の登場人物は卑弥呼、スサノオ=ウツシコオ、台与の三人だけとしています。記紀の様々な登場人物を上記の三人に当てはめる作業をしています。しかし饒速日だけはウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王とは思えません。饒速日(ニギハヤヒ)はやはり別格です。参照:第381話:魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけ!??


                 {参考文献}佐藤陽太「かぐや姫と浦島太郎」


※これまでの記事はこちらです。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 


<目次>





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1件のコメント

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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
9月23日
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<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


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