第35話
ウツシコオ(兄)<ーーーー>ウツシコメ(妹)
もうおなじみの名前ですね。男がオで、女はメにしているだけですね。
地名+シコ+オ・メです。兄弟であることが一つのポイントです。イザナキ<ーーーー>イザナミの場合は例外で夫婦です。
エウカシ<ーーーー>オトカシ この場合はエ(兄)+地名、オト(弟)+地名です。
ハエイロド<ーーーー>ハエイロネという名前も出てきます。
蝿伊呂杼(ハエイロド)は古事記に登場する女性の名前。孝霊天皇(7代)の妃の一人。
蝿伊呂泥(ハエイロネ)は姉だそうです。
姉の蝿伊呂泥(ハエイロネ)の別名は意富夜麻登玖邇阿礼比売(オオヤマトクニアレヒメ)は孝霊天皇の妃となり、有名な倭迹々日百襲姫(ヤマトトトヒモモソヒメ)や吉備津彦などを生んでいます。古事記では孝元天皇(8代)の時代に、姉の子の吉備津彦と、蝿伊呂杼(ハエイロド)の子の若日子建吉備津日子命(ワカヒコタケキビツヒコノミコト)が吉備へ遠征に行く物語があります。
卑弥呼<ーーーー>卑弥弓呼
この名前は、魏志倭人伝に出てきます。
卑弥弓呼(一般的には「ひみここ、ひみくこ」と読むが「ひこみこ」(彦御子)とする説があります。邪馬台国と敵対していたとされる狗奴国(河内)の男王です。
この場合、魏の使者が、日本人の名前は一字替えただけで男女を表すのだから、名前がよくわからない団王に女王が卑弥呼なら、男王なら一字を加えて卑弥弓呼としただけだと思います。狗古智卑狗は、「くこちひこ、ここちひこ」とか「くくちひこ」(菊池彦)とかされていますが、「かわちひこ」(河内彦)と読むのが正解でしょう。つまり長脛彦のことです。
とすると卑弥弓呼は饒速日です。
余談ですが、聖徳太子が一度に八人の話を聞き分けたという逸話も聖徳太子の名前から来ている思います。
徳豊聡耳法大王、上宮太子聖徳皇、厩戸豊聰耳聖などの別名がありますが、豊と耳(ミミ)に反応した人が豊=たくさん(八人くらい)、耳(聞く力)と思いついて作った話でしょう。
耳(ミミ)は尊称で、クガミミ(玖賀耳之御笠)のところで説明しています。こういう短絡的な発想は、いわゆる囲碁で言う「俗手」です。ミマキ・イリヒコのミマキをミマナと結びつける、茨木の奈良を奈良県の神社から貰ってきたなどというのも俗手です。
あそうそう、隋書にタリシヒコ(多利思比孤)という名前が出てきますが、これは王に足る人物という意味で聖徳太子のことではないかという説もあります。
お前が一番「俗手」じゃと言われそうなので今回はここまで。
<邪馬台国の新常識>
※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。
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:タケハニヤスの乱最終章