大彦は台与！？？

更新日：9月29日

第４５４話　　＃大彦　＃大国主　＃高倉下　＃天香山命

大彦についてはこのブログでは、大彦＝大国主＝高倉下＝天香山命＝綏靖天皇としてきました。参照：第８０話：大彦

大彦は、第8代孝元天皇と欝色雄命の妹で皇后の欝色謎命（ウツシコメ：内色許売命）との間に生まれた子です。高倉下は、先代旧事本紀によれば、饒速日尊と、天道日女命との間に生まれた神で、尾張氏等の祖神とされています。饒速日尊＝孝元天皇で、天道日女命＝卑弥呼＝ウツシコメとすれば上記と一致します。また大彦＝天香山命ですので、尾張氏等の祖となります。参照：第６９話：大彦は、高倉下～新潟県西蒲原郡弥彦村

新潟県の彌彦神社の祭神は天香山命で、勅命を受け越国を平定、開拓に従事したと伝えられていますが、尾張国造り家の祖神である天香山命が越後に祀られるのは不自然なため、本来の祭神は北陸の国造家高橋氏の祖神のは大彦命ではないかと思われています。

天香山命は祖神天火明命の子神であり、饒速日尊に従って大和に東遷、この周辺を高尾張として本拠地にしたとされています。一方、高倉下の本拠地は、交野市の倉治です。この地は第４４７話：小楯姫は台与：小楯は枚方で述べたように小楯姫＝台与の我家（ワギヘ）＝葛城（交野市）高宮です。天香山命＝天火明命＝高倉下＝台与です。

大彦命に関しては、埼玉県の稲荷山古墳から発掘された金錯銘鉄剣に見える乎獲居臣（ヲワケの臣）の上祖・意冨比垝（オホビコ、オホヒコ）と同一人である可能性が高いとする見解が有力です。

安本美典氏は、本朝皇胤紹運録によると大彦の孫は「豐韓別命」で、稲荷山古墳出土鉄剣銘文の「意富比垝（オホヒコ）」の孫「弖已加利獲居（テヨカリワケ）」と読み方が似ているとしています。また、豐韓別命は武渟川別の子とされています。

豐韓別命（トヨ・カリ・ワケ）＝弖已加利獲居（テヨ・カリ・ワケ）ということです。

だとすれば、オホヒコ（意富比垝）＝大彦は開化天皇でしょう。

参照：第２７９話：開化天皇　、第３２６話：大日彦（オホヒヒ彦）～守口

安部氏の系図では、「孝元天皇→大彦命→武渟川別命→豊韓別命→雷別命」となっています。参照：阿倍氏 - Wikipedia

これを解釈すると「武渟川別命＝豊韓別命＝雷別命（タケミカヅチ）＝台与（豊）」です。参照：第４４１話：タケミカヅチは台与！！

稲荷山古墳出土鉄剣銘文は古事記、日本書紀と違って藤原不比等の思惑が入っていないので信用できます。

今回の結論は、大彦＝開化天皇＝饒速日です。そして豐韓別命（トヨ・カリ・ワケ）＝弖已加利獲居（テヨカリワケ）＝武渟川別命＝台与です。参照：沼河比売は小楯姫＝台与

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＊稲荷山古墳出土鉄剣銘文

辛亥の年七月中記す。ヲワケ（乎獲居）の臣。上祖。名はオホヒコ（意富比垝）。その子。名はタカリスクネ（多加利足尼）、その子。名はテヨカリワケ（弖已加利獲居）、その子。名はタカヒシワケ（多加披次獲居）、その子。名はタサキワケ（多沙鬼獲居）。その子。名はハテヒ（半弖比）