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天の岩戸と日食 ~邪馬台国九州説者の陰謀

更新日:2024年5月1日

第40話


卑弥呼が死んだとされる248年9月5日と、その前年の247年3月24日にも皆既日食が観測されたというのは事実のようです。


これが卑弥呼=天照大神が死んだ後神々が哀惜するなかに起きた日食で、人々は 畏れおののき、この事が岩戸隠れの神話として残ったという説は、知っている人は知っている割と有名な事象です。


それは、良いのですがこの事象が邪馬台国論争に利用されている風潮があります。


安本美典教授と東京理科大学勤務の橘高章氏の説では、珍しい皆既日食が二年続けて起こった事、又奈良ではこの日食は見えず北九州地方で人々に強烈な印象を与えたとされています。安本美典氏はガチガチの邪馬台国=九州論者で、「邪馬台国近畿説徹底批判」などの著書があります。


ネットでも、邪馬台国=越前(福井)説の方が次のように述べられおられます。

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 まず卑弥呼が無くなった前年の247年3月24日に起こった皆既日食です。朝鮮半島南部から中国大陸へ向かって観測されています。日本列島で観測された地点はありません。北部九州では部分日食が起こった可能性はありますが、世界が真っ暗になるような状況は起こりませんでした。時間的にも、北部九州での太陽が沈んだ後ですので、見ることは不可能でした。

 このように、247年の皆既日食は、卑弥呼の死とは全く関係していません。

 なお、邪馬台国九州説論者は、地球時点誤差⊿tを都合のいいように改竄して、北部九州でも皆既日食が起こったかのように主張していますが、我田引水以外の何者でもありません。


 実はもう一つ邪馬台国時代の皆既日食があります。しかも最大規模です。これは、273年5月4日に起こっています。これもまた、関東、信州、北陸に掛けてです。帯域が広い上に、夕方の長い時間観測されています。

 年代としては卑弥呼はすでに亡くなっていますので、卑弥呼の宗女・壹與の時代という事です。卑弥呼、壹與と栄華を極めた邪馬台国勢力が、この皆既日食をきっかけに衰退が始まり、ついに九州・高天原の勢力に敗れ去ったのではないでしょうか。


      引用終わり


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私としての評論は避けますが、もし日食が近畿で見られていたとするデータがあれば真っ先に紹介するでしょう。


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<後記2023・11・21>

日食との関係  天の岩戸(古代史の復元) (mb1527.thick.jp)より引用


岩戸隠れをある女王の死で,岩戸開きを次の女王の誕生と考えれば,魏志倭人伝の卑弥呼の死と次の台与の登場に似ているが卑弥呼の死は崇神10年(249年)なので年代が少しあわない。そこで,この事件と日食とを繋ぐ説を検討してみることにする。

 このころの日食は天文ソフトによる計算では247年3月24日18時27分頃と次の248年9月5日6時3分頃に日本列島で皆既日食が起こっているという結果が出た。しかし、天文ソフトに地球の自転周期の遅れは入っていない。地球の自転周期は毎年 少しずつ長くなっている。そのため、2・3年に1回ほどうるう秒を入れているのである。この変化は時間に対して一定ではないので詳しく 計算はできないはずである。一定であるとして計算した値よりもずれていると推定されている。自転周期の遅れを 考慮しなければならない。

 247年の日食は,3月24日18時27分で実質19時ごろと考えられ、これは日没直後(福岡で18:34、奈良で18:09 日没)になる。248年9月5日6時3分頃で実質6時30分ごろ(福岡で5:56奈良で5:32 日の出)ということになる。

 皆既日食のコースは248年が東北地方を通過するようで、大和も福岡も皆既日食ではないようである。247年の日食は近畿地方から北九州地方を通過する日食である。皆既日食は247年の日食のようである。次のHPのP23に日食の計算結果が示されている。

 自転周期のずれ⊿T=9700秒のとき、まさに大和で皆既の状態で日没となる皆既日食が起こっていることになる。実際、朝廷が八咫の鏡を作らせたのが崇神6年(247年1月~6月)であり、また、天照大神が岩戸隠れをしたときに八咫の鏡を作っている。この二つの記事を繋ぎあわせると天照大神の岩戸隠れは 247年となる。日食の起こった年と推定年代が見事ぴったりと一致している。当時日食は人々にとって相当ショックなものであったようである。さらに加えて日本書紀によると、このころ疫病が流行るなどして人々が苦しんでいるときだっただけに人々の恐れは極地に達し ていたと予想される。そのために八咫の鏡を作ったのかもしれない。そして、その2年後に卑弥呼(倭迹迹日百襲姫)が没している。

 日没時の皆既日食は次の日の太陽を見るまでは暗闇である。半日間恐怖が続くので、3月24日の夜は、天の岩戸神話に会ったような長鳴鳥を泣かせたり、アメウズメが踊ったりということが起こりそうである。


<邪馬台国の新常識>

<河川は古代の高速道路>


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 

※これまでの記事はこちらです。


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21 de nov. de 2023
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