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tootake

天之日矛はウツシコオ!!

更新日:7月10日

第325話


アメノヒボコ(天之日矛、天日槍)は新羅(しらぎ)の王子で、日本に来て、但馬・出石に留まり、日本に帰化して多遅麻国造(たぢまのくにのみやつこ)となるとされています。


その後には続かず、所縁の出石やその周辺はもちろん、但馬や日本の歴史のなかに再び現れません。そして、アメノヒボコ関連の伝承や神社の分布が、出石川上流域から円山川流域に集中し、但馬の他の地域に広がらないという重要な指摘があります。


アメノヒボコは新羅国王子である、渡来人でなければならないとする固定観念が出発点にあり、本当なのか記紀の批判検証はあまり行わず、そこから研究がスタートしている。その頃は朝鮮半島最南端は倭国の一部で倭人が多く住んでいたのであり、新羅も百済も国自体もないのに渡来人であるはないだろうに…。


天日槍命の「天」は天津神(皇統)ではないのか?渡来人に天を与えるなどあり得ない

記紀では、天日槍命は新羅国の王子だとしているが本当に新羅(朝鮮)の人なのか?

なぜ新羅からやって来て、帰化すると初代国造になれたのか?

ヒボコの伝承はなぜ出石周辺に限られるのか?



私は、アメノヒボコは出石心大臣命ではないかと思います。

出石心大臣命は穂積臣・物部連の祖で、父は彦湯支命(ヒコユキ)弟は、出雲醜大臣命

「天孫本紀」では出石心大臣命を饒速日命の3世孫で出雲醜大臣命や大禰命の兄弟に位置づけられています。ヒコユキはウツシコオです。ヒコユキからウツシコオへ

「邪馬台国と神武天皇」の著者である牧尾一彦氏は、出石心大臣命=出雲醜大臣命はイカガシコオであるとされています。p367

出石心大臣命は開化天皇、崇神天皇の大臣とされていますので、アメノヒボコが出石にいたとされる時期と重なります。ちなみに牧尾一彦はアメノヒボコの系図から読み解くとアメノヒボコは孝霊天皇世代の人物になるそうです。p474


「アメノヒボコ、謎の真相」の中で著者の関裕二氏は次のように書いておられます。

『日本書紀を読み進め、最新の考古学情報を照らし合わせると、あるひとつの事実が浮かび上がってくる。それは、アメノヒボコに関わりの地域のことごとくが無視され、「なかった」ことにされてしまっていることだ。ヤマト建国で最も活躍した地域(但馬を含むタニワ・大丹波国や若狭・近江などヒボコの関わる地域)が、日本書紀の記事からすっぽり抜け落ちているのである。』


※但馬を含むタニワ・大丹波国や若狭・近江などヒボコの関わる地域とは魏志倭人伝にある投馬国です。参照:投馬国は但馬、但馬は丹波、丹波は出雲


記紀の作者たちは、三島・御牧とともに但馬=投馬国も消し去りたかったのです


アメノヒボコはウツシコオ もご覧ください。



※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 

※これまでの記事はこちらです。


<目次>



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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
May 21
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