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天御中主神:北斗:妙見

更新日:8月20日

第414話


天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)は、神々の中で最初に登場する神です。

古事記・日本書紀には、その事績は何も記されておらず、祖神として祀られたこともありません。


この神が一般の信仰の対象になったのは、近世において天の中央の神ということから北極星の神格化である妙見菩薩と習合されるようになってからと考えられています。現在、天之御中主神を祀る神社(星神社、星宮神社など)の多くは、妙見社が明治期の神仏分離・廃仏毀釈運動の際に天之御中主神を祭神とする神社となったものです。また水天宮も天之御中主神を主祭神の一つとしている。


なぜ、天之御中主神が妙見菩薩と結びつくのかというと、ヒントは、和歌山県伊都郡かつらぎ町にある北辰妙見神社(ほくしんみょうけんじんじゃ)にあります。祭神は、素盞嗚命、誉田別命、三筒男命、市杵嶋姫命とお馴染みの神々ですが、さらに妙見尊、蛭子命が祭られています。つまり、スサノオ(素戔嗚)=三筒男=ウツシコオ=妙見尊=蛭子命(ヒルコ)ですから、妙見尊=ウツシコオ=三筒男となります。さらには天之御中主神=ウツシコオですから、天之御中主神=妙見尊=ウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王になるというわけです。参照:第298話:蛭子(ひるこ)もウツシコオ


私が、邪馬台国とする枚方市内にも天之御中主神を祭る日置天神社(枚方市招堤南町)があります。境内とその周辺は日置山遺跡です。日置山遺跡は、古墳時代から中世までの複合遺跡で、周辺には未発掘の日置千軒と伝えられる繁栄の跡が眠っているものと思われます。


第379話:宇佐神宮・北辰の神・豊日別宮では、次のように書きました。


宇佐神宮(大分県宇佐市)に祭られていたのは、北辰の神だといわれています。現在でも境内に北辰神社が有り、祭神は比売大神の脇殿といわれていますが、実は猿田彦=ウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王です。


北辰とは北斗七星・北極星のこと(*下記)で、妙見さんです。大阪では妙見さんと言えば、能勢ですが交野市にも妙見さんがあります。星田妙見宮(小松神社)です。妙見とは七曜の星(北斗七星)のことで、能勢の妙見さん、交野の妙見さん、大分県の宇佐神宮(うさじんぐう)も大昔に隕石が落ちたとされる伝説が残っています。交野の妙見さんの地は、饒速日が天下ったとされる岩船神社の近くです。高倉下(大彦)が住んでいたとおもわれる倉治も交野市です。第110話:星の降る町~速玉は饒速日

北斗七星は、旅人の方向を示す大切な指標です。ウツシコオは旅の神、道祖神でもあります。


猿田彦大神と北辰の神にはいくつか共通点があります。具体的には:

  1. 道案内の役割: 両神は道案内や導きの役割を果たしています。猿田彦大神は邇邇芸命を高千穂峰に導いたことで知られており、北辰の神も旅行者や航海者の安全を守る役割を担っています。

  2. 新しい道を切り開く象徴: 猿田彦大神は新しい道を切り開く象徴とされており、北辰の神も新しい航路を示す星座として重要視されています。

  3. 道祖神としての信仰: 両神は道祖神として崇められており、全国各地で「猿田彦神」や「北辰神」の名で祀られています。参照:天道根命は道祖神=ウツシコオ


*「北辰とは北斗七星・北極星のことで」と書きましたが、詳しく言えば北辰は北極星で、北斗は北斗七星です。


古事記では、天之御中主神の後に高御産巣日神(たかみむすひのかみ)、神産巣日神(かみむすひのかみ)が現れ、これら三柱の神は対偶となる神のない独神であるとし、何ら事績を語らずただ姿を隠したと記しています。その後、宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)と天之常立神(あめのとこたちのかみ)が現れるが、やはり独神であり、姿を隠したとしています。これら五柱の神は別天津神(ことあまつかみ)と呼ばれています。そのうちの天之御中主神・高御産巣日神・神産巣日神を造化の三神といいます。


天之御中主神・高御産巣日神・神産巣日神は、ウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王です。宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)については、第382話:蘇我馬子はウマシマジ??で、ウマシマジ=蘇我馬子としています。

宇摩志阿斯訶備比古遅神は、ウツシコオの兄とされる味饒田命(うましにぎたのみこと)かもしれません。参照:味饒田命はウマシマジ


中世の伊勢神道では豊受大神を天之御中主神と同一視し、これを始源神と位置づけています。江戸時代の平田篤胤の復古神道では天之御中主神は最高位の究極神とされています。

豊受大神はトヨ=とよ(乎止与命・台与・臺與)です。(後述:予定)


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 

※これまでの記事はこちらです。


<目次>





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3件のコメント

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tootake
8月19日
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ちはやふる =アメノコヤネ


勢いが強い、荒々しい

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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
8月18日
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スサノオはウツシコオ~玉櫛・天王 (hidemaru3375.com)


・マシタ姫とウツシコメは同一人物と考えると茨木市の玉櫛、五十鈴という地名がヒントになります。玉櫛姫は五十鈴姫の母親です。


玉櫛媛(たまくしひめ、玉櫛姫)は、初代皇后の媛蹈鞴五十鈴媛命の母として知られています。三嶋溝抗命の子であるとされていますが、玉櫛姫がマシタ姫はであるとしたらどうでしょう。まだまだ検証していきます。


マシタ姫とウツシコメは同一人物と考えると茨木市の玉櫛、五十鈴という地名がヒントになります。玉櫛姫は五十鈴姫の母親です。

※玉櫛姫が、卑弥呼で五十鈴姫がトヨ=とよ(乎止与命・台与・臺與)でしょう。

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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
8月18日
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<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


第374話:牛鹿臣はウツシコオ!   第371話:彦狭島命~吉備児島

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