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山部赤人は台与!

第429話 #邪馬台国 #山部明人 #台与


「田子の浦ゆ うち出でてみれば 真白にそ 富士の高嶺に 雪は降りける」は山部赤人の代表作です。山部赤人の経歴は定かではなく、続日本紀などの正史にも名前がありません。

柿本人麻呂とともに歌聖と呼ばれ称えられています。作られた和歌から諸国を旅したとも推測されています。


紀貫之は古今和歌集の仮名序において、「人麿は、赤人が上に立たむことかたく、赤人は人麿が下に立たむことかたくなむありける」と高く評価しています。山部赤人と柿本人麻呂との対は、万葉集の大伴家持の漢文に、「山柿の門」(山部の「山」と柿本の「柿」)とされているほどです。ちなみに柿本人麻呂=猿丸大夫=ウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王です。参照:第376話:猿丸幻想(1) 第377話:猿丸幻想(2)~柿本人麻呂 第378話:猿丸幻想(3)~宇都宮は兎の都


前回第423話:飯豊王女は台与(トヨ)なのか? で書いたように伊予来目部・小楯は清寧天皇朝の播磨司を勤めていました。日本書紀、古事記、播磨風土記などに、下記の逸話が載っています。


赤石郡(明石:兵庫県)縮見屯倉首のある家で行われた宴会では、蝋燭を持つ、恭しくて謙遜な二人がいた。君子の風貌のある二人を見た小楯は、不思議に思い、試しに二人に歌を詠んでもらってみると、二人は億計王と弘計王だとわかった。小楯はすぐに立上り、二人に向かって正式に稽首の礼をして、「皇胤がここにいることを知らず、礼儀を失した態度を取ってしまい、死罪に値する。」と申しあげた。早速二人のために郡の民を使って宮殿を造営した。報告が朝廷に伝えられ、清寧天皇は「朕は皇子のないことを憂慮していたが、天の眷顧を賜り、今二人の子供を得た。」と大変喜んで、二王を迎えるために、割符を持たせた小楯と、側近の舎人を播磨へ遣わした。


「試しに二人に歌を詠んでもらう」とあることから小楯は歌が読めた人物であることが分かります。二王は、即ち市辺押し磐皇子の息子、後の仁賢天皇(億計王)と顕宗天皇(弘計王)である。顕宗天皇が即位すると、小楯の功績を称えて、小楯を山官に任じ、山部連という姓を下賜したと前賢故実あります。山部という姓で歌が読める人物と言えば山部赤人しかいません。


別の資料でも、小楯は播磨国司として大嘗祭の供奉料の新穀を徴収するため派遣され、酒宴の席で、牛飼となって隠れていた市辺押磐皇子の遺子、億計、弘計両王を発見し報告したところ、清寧天皇は驚き、さらに非常に喜んだといいいます。小楯はその功で山官に任じられ、山部氏と連の姓を与えられたとなっています。


億計(仁賢天皇)・弘計(顕宗天皇)2王の発見譚は典型的な貴種流離譚であるため、津田左右吉氏はその史実性を疑い、実在しない架空の人物であるとしています。その一方で仁賢に関しては実在が確実視される継体天皇やその皇子である安閑天皇、宣化天皇がいずれも仁賢の皇女たちを皇后に迎えており、6世紀以降の王統と極めて繋がりが深い事から、実在の人物である可能性が高いと考える研究者もいます。また、隅田八幡神社人物画像鏡の銘文に見える日十大王の名がヲシ大王、続けて言及される男弟王がヲホド王と読める事から、前者を仁賢天皇の諱である大石命または大脚命に比定し、後者を継体天皇に比定する説があります。参照:飯豊王女は台与(トヨ)なのか?   継体天皇はトヨ(台与)??!


億計(仁賢天皇)・弘計(顕宗天皇)2王の発見譚が創作だとしても、これが継体天皇の即位が複雑であったことに関係していることを示唆しているように思えます。

※藤原不比等・記紀の作者は、日本の天皇家が「男系天皇」を継続してきたとしたいことから、「天皇家は万世一系」とするためにトヨ=豊受姫が13歳の少女ではまずかったのです。


前回阿蘇都媛は台与 では次のように書きました。

皇子二人、顕宗天皇(ヲケ)は弘計尊(をけのみこと)、仁賢天皇(オケ)は億計尊(おけのみこと)の兄弟をかくまっていたのが、飯豊王(飯豊王女=台与だとしています。

ということは伊予来目部・小楯は台与ということになります。そして伊予来目部小楯=山部は、歌人の山部赤人であると思われます。


台与は衣通姫(そとおりひめ)です。そして衣通姫は、和歌の名人です。紀伊で信仰されていた玉津島姫と同一視され、和歌三神の一柱であるとされています。現在では和歌山県和歌山市にある玉津島神社に稚日女尊、神功皇后と共に祭られています。


※ウツシコオ=スサノオは猿丸大夫=柿本人麻呂ですから、小楯=ウツシコオの可能性も有ります。スサノオから現天皇に至るまで全ての天皇は歌を詠めます。逆言うと歌が詠めることが天皇家の血筋であることを示すことなのです。



※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 

※これまでの記事はこちらです。


<目次>



    山部赤人


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2件のコメント

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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
9月02日
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ソース: Copilot との会話、 2024/9/3

(1) 古代の中央アジアの大月氏国の人々も原日本語を喋っていた .... https://ameblo.jp/shimonose9m/entry-12575743210.html

(2) 卑弥呼|邪馬台国の女王,魏との外交戦略 ? Hitopedia. https://hitopedia.net/%e5%8d%91%e5%bc%a5%e5%91%bc/

(3) 邪馬台国 - Wikipedia.https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%82%AA%E9%A6%AC%E5%8F%B0%E5%9B%BD.

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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
9月02日
5つ星のうち5と評価されています。

<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


第374話:牛鹿臣はウツシコオ!   第371話:彦狭島命~吉備児島

第372話:建日方別:彦狭嶋命  第369話:神武西征~健磐龍命

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第324話:武内宿禰はウツシコオ!!  第325話:天之日矛はウツシコオ

第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口  第327話:于道朱君の衝撃~新羅

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第335話: 天道根命は道祖神=ウツシコオ 第334話: 大彦は、五十猛! 

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