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日田:金銀錯嵌珠龍文鉄鏡3

更新日:8月14日

第407話


大分県の日田は、筑紫平野でそのど真ん中を筑紫川が流れています。その上流は渓谷で、その渓谷をを遡ったところに日田盆地は有ります。そして日田からは、東に向かって何本もの道が広がっています。つまり、日田は守り安く攻めやすい要所です。このことを理由に邪馬台国だとされるのは、古代史研究者の関裕二氏です。この説に逆らうつもりはありません。私の考えでは、日田邪馬台国の一部であったということです


前回でも述べたように、日田地方の豪族は日下部氏(くさかべ)です。日下部氏は、彦湯支命(ひこゆき)を祖としています。彦湯支命(ひこゆき)はウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王の幼名です。日下部氏は東大阪の一族で、一部が九州へ移動しています。


九州では近畿系の庄内式土器やそれに続く布留(ふる)式土器が出土しますが、奈良県の纏向遺跡では九州の土器は出土しません。日田氏の小迫辻原(おさこ・つじばる)遺跡では山陰系の土器も見つかります。このことにより日下一族(物部)が畿内から九州にやってきたとされています。*九州の日下氏(くさかべし)は、特に日向国(宮崎県)に関連しています。物部氏の一族とも言われています。日下氏は、日向国の都萬神社の宮司家としても知られ、平安時代には日向国児湯郡の荘園を管轄していました。


「湖であった日田盆地に大鷹が東から飛んできて湖水に羽を浸し、羽ばたき、旭日の中を北へ去ると、湖水は轟々と抜けて干潟となった。そして日隈、月隈、星隈の三丘が現れた。」という「日と鷹神話」が豊西記にあり、それによりヒタ・カと呼ばれるようになったといいます。(カはアスカ、カガ、イガなど、の土地に付ける接尾語です。)


大鷹=鳥もウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王のキーワードです。



前回でも書きましたが、豊後国風土記では、景行天皇(*注下記)が九州遠征時に浮羽から日田に立ち寄った際に、「久津媛」(ひさつひめ)と名乗る神が人となり現れたことに因んで名づけられたもので、後に久津媛が訛って「日田」になったとしています。


日田郡と呼ばれる以前は日高郡と呼ばれており、本来は日高見国であって、そこから日高、日田になったという説もあります。現在も地名は、三芳地区に「日高町」として現存しています。元々の日高は、ウツシコオ=ヒコサチ(ヒコユキ)の出身地である和歌県の地名です。


前回でも述べた日田出土の金銀錯嵌珠龍文鉄鏡 (きんぎん さくがん しゅりゅうもん てっきょう)はまた、中国のに書かれた三国時代の曹操集訳注には、の太祖:曹操が金錯鉄鏡を持っていたと記されています。日本にわたってきた渡来人の中にも曹操の子孫がいたそうです。


金銀錯嵌珠龍文鉄鏡は卑弥呼あるいはトヨ:台与/臺與(とよ)または壱与/壹與(いよ)が魏から賜ったものでしょう。


==============================

*注

景行天皇もウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王です。和風諡号の大足彦忍代別天皇から、足は旅→道→で道祖神=猿田彦=ウツシコオ 参照:天道根命は道祖神=ウツシコオ

彦はすべてウツシコオです。参照:第363話:彦はすべて、ウツシコオ

忍(押)も近畿の地名でオシ=ウツシコオです。(後述予定)



※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 

※これまでの記事はこちらです。


<目次>





閲覧数:96回3件のコメント

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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
Aug 31
Rated 5 out of 5 stars.

中国・三国時代(184~280年)の書に「魏(ぎ)の曹操(そうそう)が金錯鉄鏡(きんさくてっきょう)を持っていた」と書かれていますが、大きさは直径約46cmの大きなものだったようです。


日田出土の金銀錯嵌珠龍文鉄鏡 (きんぎん さくがん しゅりゅうもん てっきょう)

この鉄鏡は漢代のものと考えられているが、前漢か後漢かについては両論がある。

この鏡が出土した日田市には、東洋最大規模と言われた鯛生金山はじめ、15の金山の存在 がわかっています。また金の精製に不可欠な水銀が大分県内で採掘されていたことは、豊後国風土記(720~740年)にも記されています。(現在わかっている九州の水銀鉱は大分県のみ)


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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
Aug 11
Rated 5 out of 5 stars.

<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


第374話:牛鹿臣はウツシコオ!   第371話:彦狭島命~吉備児島

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