第407話
大分県の日田は、筑紫平野でそのど真ん中を筑紫川が流れています。その上流は渓谷で、その渓谷をを遡ったところに日田盆地は有ります。そして日田からは、東に向かって何本もの道が広がっています。つまり、日田は守り安く攻めやすい要所です。このことを理由に邪馬台国だとされるのは、古代史研究者の関裕二氏です。この説に逆らうつもりはありません。私の考えでは、日田も邪馬台国の一部であったということです
前回でも述べたように、日田地方の豪族は日下部氏(くさかべ)です。日下部氏は、彦湯支命(ひこゆき)を祖としています。彦湯支命(ひこゆき)はウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)の幼名です。日下部氏は東大阪の一族で、一部が九州へ移動しています。
九州では近畿系の庄内式土器やそれに続く布留(ふる)式土器が出土しますが、奈良県の纏向遺跡では九州の土器は出土しません。日田氏の小迫辻原(おさこ・つじばる)遺跡では山陰系の土器も見つかります。このことにより日下一族(物部)が畿内から九州にやってきたとされています。*九州の日下氏(くさかべし)は、特に日向国(宮崎県)に関連しています。物部氏の一族とも言われています。日下氏は、日向国の都萬神社の宮司家としても知られ、平安時代には日向国児湯郡の荘園を管轄していました。
「湖であった日田盆地に大鷹が東から飛んできて湖水に羽を浸し、羽ばたき、旭日の中を北へ去ると、湖水は轟々と抜けて干潟となった。そして日隈、月隈、星隈の三丘が現れた。」という「日と鷹神話」が豊西記にあり、それによりヒタ・カと呼ばれるようになったといいます。(カはアスカ、カガ、イガなど、の土地に付ける接尾語です。)
大鷹=鳥もウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)のキーワードです。
八咫烏、天御鳥命(武夷鳥命)、天日鷲命、大鳥・鷦鷯(さざき)・鵲(かささぎ)、etc 参照:スサノオのキーワードは角と竹と、、
日隈は太陽、月隈は月読命(ツクヨミ)~京都市西京区桂、星隈は、北辰の神:宇佐神宮・北辰の神・豊日別宮 でいづれもウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)を指します。
前回でも書きましたが、豊後国風土記では、景行天皇(*注下記)が九州遠征時に浮羽から日田に立ち寄った際に、「久津媛」(ひさつひめ)と名乗る神が人となり現れたことに因んで名づけられたもので、後に久津媛が訛って「日田」になったとしています。
日田郡と呼ばれる以前は日高郡と呼ばれており、本来は日高見国であって、そこから日高、日田になったという説もあります。現在も地名は、三芳地区に「日高町」として現存しています。元々の日高は、ウツシコオ=ヒコサチ(ヒコユキ)の出身地である和歌県の地名です。
前回でも述べた日田出土の金銀錯嵌珠龍文鉄鏡 (きんぎん さくがん しゅりゅうもん てっきょう)はまた、中国のに書かれた三国時代の曹操集訳注には、魏の太祖:曹操が金錯鉄鏡を持っていたと記されています。日本にわたってきた渡来人の中にも曹操の子孫がいたそうです。
金銀錯嵌珠龍文鉄鏡は卑弥呼あるいはトヨ:台与/臺與(とよ)または壱与/壹與(いよ)が魏から賜ったものでしょう。
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*注
景行天皇もウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)です。和風諡号の大足彦忍代別天皇から、足は旅→道→で道祖神=猿田彦=ウツシコオ 参照:天道根命は道祖神=ウツシコオ
彦はすべてウツシコオです。参照:第363話:彦はすべて、ウツシコオ
忍(押)も近畿の地名でオシ=ウツシコオです。(後述予定)
関連項目:金銀錯嵌珠龍文鉄鏡(2)大原足尼命はトヨ
※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。
・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。
・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。
※これまでの記事はこちらです。
<目次>
中国・三国時代(184~280年)の書に「魏(ぎ)の曹操(そうそう)が金錯鉄鏡(きんさくてっきょう)を持っていた」と書かれていますが、大きさは直径約46cmの大きなものだったようです。
日田出土の金銀錯嵌珠龍文鉄鏡 (きんぎん さくがん しゅりゅうもん てっきょう)
この鉄鏡は漢代のものと考えられているが、前漢か後漢かについては両論がある。
この鏡が出土した日田市には、東洋最大規模と言われた鯛生金山はじめ、15の金山の存在 がわかっています。また金の精製に不可欠な水銀が大分県内で採掘されていたことは、豊後国風土記(720~740年)にも記されています。(現在わかっている九州の水銀鉱は大分県のみ)
曽我川(そががわ)は、奈良県中西部を流れる大和川水系の一級河川です。和歌山県ではなく、主に奈良県内を流れています。曽我川は、奈良盆地と吉野川・宇陀川の間に広がる竜門山地に源を発し、御所市と五條市の境界にある重阪峠(へさかとうげ)西側から北に流れています12。
曽我川の流域には、橿原市の曽我川緑地や新沢千塚古墳群などの見どころがあります1。特に桜の季節には、川沿いの桜並木が美しい景観を作り出します1。
他に知りたいことがあれば教えてくださいね。
<これまでウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)であることが判明した人物>
第374話:牛鹿臣はウツシコオ! 第371話:彦狭島命~吉備児島
第372話:建日方別:彦狭嶋命 第369話:神武西征~健磐龍命
第365話:君が代(2):君はウツシコオ 第363話:彦はすべて、ウツシコオ
第324話:武内宿禰はウツシコオ!! 第325話:天之日矛はウツシコオ
第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口 第327話:于道朱君の衝撃~新羅
第328話:沙至比跪(サチヒコ) 第329話:アメノヒボコはウツシコオ
第330話:投馬国とウツシコオ~丹波(但馬) 第331話:朱智神社~迦邇米雷王
第333話: 牛頭天王(スサノオ)はアメノヒボコ?
第380話:猿田彦は異国人
第335話: 天道根命は道祖神=ウツシコオ 第334話: 大彦は、五十猛!
第336話:大屋彦~根の国は和歌山 第337話:阿多賀田須命~宗像氏 (
第338話:月読命(ツクヨミ) 第349話:天児屋命はウツシコオ!!
第357話:武甕槌神(タケミカヅチ)考 第317話:ひょっとこ:火男~天之御影命
第318話:空海のルーツは内色許男命! 第319話:和知津美命はワタツミ!!
第320話:欠史八代はヤマト=三島 第230話:三嶋溝抗命たち(複数)
第231話:神八井耳命は三毛入野 第232話:内色許男命は武埴安彦命!
第274話:八咫烏もウツシコオ 第275話:事代主もウツシコオ?
第279話:開化天皇 第280話:建角身命もウツシコオ
第263話:中臣氏~中臣烏賊津 第256話:ウガヤフキアエズのミコト
第244話:大津神社と建南方富命 第245話:豊御気主命は三毛入野!
第246話:高御産巣日神(高木神) 第247話:今迦毛大御神と天若日子
第249話:物言えぬ皇子~阿遅須枳高日子 第251話:猿田彦は塩土老翁神
第252話:迦毛大御神は崇神天皇! 第253話:キサガイヒメはウツシコオの母!
第354話:伊勢津彦はタケミナカタ =ウツシコオ 第254話:興玉命も内色許男命
第361話:宇都志国玉神と宇都志日金拆命 第394話:天御鳥命(武夷鳥命)は火の鳥
第395話:天日鷲命は、、、 第397話:獲加多支鹵大王(ワカタケル) =雄略天皇