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海人族~ワタツミ

更新日:5月27日

第314話


海人族(かいじんぞく、あまぞく)、海神族(わたつみぞく)は、宝賀寿男氏が提唱した概念で、弥生文化前期の主力を担ったもので、航海、漁労など海上において活動し、4世紀以降は海上輸送で力をつけることとなった集団ならびに氏族です。


主な活動内容としては、漁師のように魚や貝類の捕獲・採取、さらには優れた水運や航海術も持ち合わせており、海上輸送などの交易にも長けていたといわれています。

日本神話では、海幸彦(火照(ホデリ)命または火闌降命)が隼人の阿多君の祖神とされ(海幸山幸)、海幸彦が山幸彦に仕返しされて苦しむ姿を真似たのが隼人舞であるという

第304話~隼人族1で書いたように隼人族は呉の勝です。

第299話:海幸彦と山幸彦 では、海幸彦=大山祇(おおやまつみ)について書きました。


 ワタツミのワタという語は、万葉集に、ワタナカ(「海中」「渡中」)、ワタノソコ(「海之底」「綿之底」「海底」。オキの枕詞)といった例が見えます。

ウミ(海)を、湖や池を含めた、大いなる水の意味の語とし、ワタを海洋に相当する語と捉える見解もあります。


阿曇連は、古事記では「阿曇連はその綿津見神の子、宇都志日金柝命(うつしひかなさくのみこと)の子孫なり」と記され、新撰姓氏録では「安曇連は綿津豊玉彦の子、穂高見命の後なり」と記されています。

この宇都志日金柝命(穂高見命)の宇都志(ウツシ)はウツシコオ(内色許男命)を思わせます。


ワタツミと付く神は多く、ヤマツミと付く山の神が多いのと同じく、元来は特定の神格に限らず、海の神一般を指す普遍的な名称であったとも考えらます。大綿津見神は、水戸、風、木、山、野の神々と並ぶ「海の神」として生まれた神です。大山津見神(大山祇)はワタツミと対比した神です。


※阿曇磯良(安曇磯良:あづみのいそら)は安曇氏(阿曇氏)の祖神とされています。

「磯」と「渚」は共に海岸を指すことから阿曇磯良は豊玉毘売命の子で、日子波限建(ヒコナギサタケ:鵜葺草葺不合命の別名)と同神であるとする説があり、また、※八幡愚童訓では、磯良は春日大社に祀られる天児屋根命と同神であるとしています。


※「愚童訓」とは八幡神の神徳を「童蒙にも理解出来るように説いた」の意味で、八幡大菩薩愚童訓、八幡愚童記などとも呼ばれます。


ということは、ウガヤフキアエズのミコト天児屋根命とが同神となってしまいます。


◎さらに検証をつづけます。→阿曇磯良は天児屋根命??




※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 

※これまでの記事はこちらです。






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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
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