第451話 #磐衝別命 #健磐龍命 #台与 #邪馬台国 #羽咋神社
※このブログでは記紀の登場人物は卑弥呼、スサノオ=ウツシコオ、台与の三人だけとしています。記紀の様々な登場人物を上記の三人に当てはめる作業をしています。参照:第381話:魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけ!??
前回書いた両道入姫命は、古事記では石衝毘売命(いはつくびめ)と表記され、同母兄に磐衝別命(いわ・つく・わけのみこと)がいるとされています。ということは磐衝別命は台与だと思われるので検証してみます。
磐衝別命は、架空の第11代垂仁天皇の第十皇子で、史書には事績に関する記載はありません。垂仁天皇はウツシコオです。参照:垂仁天皇はウツシコオ:内色許男命
上宮記逸文には磐衝別命後裔の系譜の記載があり、五世孫の振媛は彦主人王に嫁ぎ、乎富等大公王(第26代継体天皇)を生んだといいます。彦主人王はウツシコオ=スサノオです。参照:継体天皇の父はウツシコオ
滋賀県高島市にある水尾神社の社伝では、磐衝別命は猿田彦命の天成神道を学ぶために当地を来訪し、この地で亡くなり、そのため、御子の磐城別王が三尾山に父を葬り、父を祀るため神社を創建したという。水尾神社では、併せてこの地で継体天皇を産んだという比咩神(振媛)を祀っています。猿田彦はウツシコオ=スサノオです。継体天皇は台与です。参照:継体天皇はトヨ(台与)??! 猿田彦は塩土老翁神
磐衝別命の墓は石川県羽咋市の羽咋神社境内にもあり、磐衝別命墓(円墳)=遺跡名は「羽咋御陵山古墳」に治定されています。これにより磐衝別命は石川県(北陸)との関係が示唆されます。磐衝別命に関係する国造としては、加我国造(賀我国造)と羽咋国造が見え、加賀国加賀郡(現・石川県河北郡一帯)を治めたと思われます。
磐衝別命について古事記では「三尾君の祖」、日本書紀では「羽咋君・三尾君の祖」として、羽咋氏・三尾氏が後裔氏族と記されています。三尾氏(みおうじ)は、北近江から北陸地方に勢力を持った地方豪族で、本拠地は、近江国高島郡三尾郷(現・滋賀県高島市安曇川町三尾里付近)または越前国坂井郡三尾駅(現・福井県あわら市付近か)と推定されています。一族は継体天皇の出自に関わっておりと上宮記逸文にあり、その即位への関与が指摘されています。
沼河比売は小楯姫=台与 で書いたように沼河比売は小楯姫=台与で、石川県・富山県に進出しています。そして近江は、イカガ・シコオ、イカガ・シコメのイカと通じる滋賀県北部の伊香郡は中臣氏の祖である中臣烏賊津の拠点地です。中臣氏~中臣烏賊津
ちなみに、伊賀津臣命(いかつおみこと)は梨迹臣命(なしとみのみこと)で、魏志倭人伝に登場する難升米だと思われます。参照:ウツシコオは難升米ではなかった??
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ところで健磐龍命(たけ・いわ・たつ・のみこと)という磐衝別命と似た名前の人物がいます。この人物については、第369話:神武西征~健磐龍命 すでにウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)だと思われます。と書きましたが、両道入姫命=石衝毘売命(いはつくびめ)なら健磐龍命も台与であるかもしれません。
※いわが台与のキーワード
大分県日田市石井に石井神社があり、石井(いわい)源太夫は大原(日田市)に館を構えたといい、当初石井氏が奉斎していた神は、その祖の石井源太夫や、伊勢の神ではないかといわれています。参照:第406話:金銀錯嵌珠龍文鉄鏡(2)大原足尼命はトヨでは とよ(乎止与命・台与・臺與)を男性と思わせる記紀のトリックです。と書きました。
健磐龍命は阿蘇都彦命(あそつひこのみこと)と同一人物とする説があり、九州と関りが深い人物です。豊鍬入姫命の兄とされる豊城入彦命の豊城入彦とは豊の国(豊前・豊後=九州)にやって来た彦という意味です。豊城入彦命も豊鍬入姫命です。
ヤマトタケルは熊曾建(クマソタケル)を打ち取っています。これが但馬での川上猛(カワカミタケル)の話と合わさって日本武尊(やまとたけるのみこと)の熊襲征伐として記紀に記載されたのだと思います。参照:第404話:熊襲建=川上梟帥とヤマトタケル
記紀では景行天皇は九州に親征して熊襲・土蜘蛛を征伐し、熊襲が再叛すると小碓尊(16歳)を遣わして川上梟帥を討たせたとしています。景行天皇は磐衝別命と同一人物とされているのは「かぐや姫と浦島太郎」の著者:佐藤陽太氏です。p188
健磐龍命の家系については諸説ありますが、神八井耳命の子とする説があります。
神八井耳命は神武天皇(初代天皇)の第3皇子で綏靖天皇(第2代天皇)の兄です。
神八井耳命はウツシコオ(内色許男命)=スサノオです。沼河比売は小楯姫=台与では、綏靖天皇は、神渟名川耳天皇(日本書紀)、神沼河耳命(古事記)、別称は建沼河耳命です。名前に沼河・渟名川(ぬなかわ)が付くことから綏靖天皇も台与です。
結論として、健磐龍命=磐衝別命=綏靖天皇=台与です。
また、豊鍬入姫命=豊城入彦命=景行天皇=日本武尊=台与でもあります。
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※このブログは記紀の系図を適当にいじって書いていると思われるかもしれませんが、記紀を少しでも研究するれば、記紀に書かれている系図・親子関係等は無茶苦茶で、曾孫とされる人物が突然父親としての述べらるなどの箇所が随所に見受けられます。適当にいじって書いているのではなく的確に読み解き修正しているのです。
*記紀の作者たちは、日本の歴史を書く際に、参考にしたのが魏志倭人伝でそこには日本人は、難升米(ウツシコオ)と卑弥呼、台与しかいません。そこでこの3人をモデルとして様々な人物を創作したのです。ですから時代を超越する人物、武内宿祢などが登場するのです。
※これまでの記事はこちらです。
※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。
・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。
・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。
<目次>
<台与シリーズ>
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「羽咋(はくい)」という地名は、磐衝別命(いわつくわけのみこと)が連れてきた3匹の犬が、この地域の人々を苦しめていた怪鳥の羽を喰らいついて(=「羽喰」)、怪鳥を退治したという神話が由来となっています。その「羽喰」が現在の「羽咋」になったと考えられています。石川県羽咋市の観光スポット | 伊坂プレス (iwemon-press.com)
<これまでウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)であることが判明した人物>
第374話:牛鹿臣はウツシコオ! 第371話:彦狭島命~吉備児島
第372話:建日方別:彦狭嶋命 第369話:神武西征~健磐龍命
第365話:君が代(2):君はウツシコオ 第363話:彦はすべて、ウツシコオ
第324話:武内宿禰はウツシコオ!! 第325話:天之日矛はウツシコオ
第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口 第327話:于道朱君の衝撃~新羅
第328話:沙至比跪(サチヒコ) 第329話:アメノヒボコはウツシコオ
第330話:投馬国とウツシコオ~丹波(但馬) 第331話:朱智神社~迦邇米雷王
第333話: 牛頭天王(スサノオ)はアメノヒボコ?
第380話:猿田彦は異国人 第401話:犬養氏:スサノオは天手力男神=野見宿禰
第335話: 天道根命は道祖神=ウツシコオ 第334話: 大彦は、五十猛!
第336話:大屋彦~根の国は和歌山 第337話:阿多賀田須命~宗像氏
第338話:月読命(ツクヨミ) 第349話:天児屋命はウツシコオ!!
第357話:武甕槌神(タケミカヅチ)考 第317話:ひょっとこ:火男~天之御影命
第318話:空海のルーツは内色許男命! 第319話:和知津美命はワタツミ!!
第320話:欠史八代はヤマト=三島 第230話:三嶋溝抗命たち(複数)
第231話:神八井耳命は三毛入野 第232話:内色許男命は武埴安彦命!
第274話:八咫烏もウツシコオ 第275話:事代主もウツシコオ?
第279話:開化天皇 第280話:建角身命もウツシコオ
第263話:中臣氏~中臣烏賊津 第256話:ウガヤフキアエズのミコト
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第249話:物言えぬ皇子~阿遅須枳高日子 第251話:猿田彦は塩土老翁神
第252話:迦毛大御神は崇神天皇! 第253話:キサガイヒメはウツシコオの母!
第354話:伊勢津彦はタケミナカタ =ウツシコオ 第254話:興玉命も内色許男命
第361話:宇都志国玉神と宇都志日金拆命 第394話:天御鳥命(武夷鳥命)は火の鳥
第395話:天日鷲命は、、、 第397話:獲加多支鹵大王(ワカタケル) =雄略天皇
丹波王家・丹波氏(京丹後市) (tangonotimei.com)