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風水:金烏玉兎

更新日:8月22日

第416話


平安京(現在の京都市)は、風水の理論に基づいて設計されています。「四神相応の地」として知られ、これは風水において最も理想的な地形とされています。


平安京は、四方を守護する四神獣(玄武、朱雀、白虎、青龍)に囲まれた地形に基づいています。具体的には、北の玄武:船岡山、南の朱雀:巨椋池、東の青龍:鴨川、西の白虎:山陰道です。前回述べた豊受姫を祭る元伊勢豊受大神社(福知山市大江町)は元伊勢内宮より南方の船岡山に鎮座しています。巨椋池は、私が邪馬台国するところです。参照:第284話:邪馬台国は巨椋池  鴨川は鴨族ゆかりの上賀茂神社・下賀茂神社のある所です。山陰道は丹波に通じる道です。豊鍬入姫命(とよすきいりひめ)が天照大神の御杖代として各地を回るときに、最初の遷座地が丹後でした。また、京都には四神獣を祀る神社も存在します。例えば、北の玄武を祀る上賀茂神社、南の朱雀を祀る城南宮、西の白虎を祀る松尾大社、東の青龍を祀る八坂神社などがあります。


京都の風水に基づく都市設計は、単なる地形の選定だけでなく、都市全体の配置や建物の配置にも影響を与えています。これにより、京都は長い歴史の中で繁栄し続けてきました。


ところで私が邪馬台国の一部とする高槻市の安満宮古墳から出土した青龍三年(235)の鏡は、三角縁神獣鏡ではなく方角規矩四鏡です。その背面の文様は、大地は方形で、天はそれをドームのように覆っているという「天円地方」の世界観に基づいて、宇宙の構造を表現しています。


上記のように794年に造営された平安京が、東に青龍(鴨川)、北に玄武(船岡山)、南に朱雀(巨椋池)、西に白虎(山陰道)と配置されるなど、方位に重きが置かれているのですが、それよりも500年前の卑弥呼の時代、方角規矩四鏡を所有し、中国と交流があったと考えられる高槻市の安満宮遺跡でも、そうした思想をすでにもっていたのです。


この風水の考えと深く関係しているのが、陰陽道です。有名な安部清明(安倍晴明)が編纂したと伝承される占いの専門・実用書があります。三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝金烏玉兎集(さんごくそうでん・いんよう・かんかつ・ほきないでん・きんうぎょくとしゅう)というのですが、諸説あり。実際は晴明死後に作られたものとされています。簠簋(ほき)、または金烏玉兎集(きんうぎょくとしゅう)と略称されています。「簠(竹甫皿)簋(竹艮皿)」とは、古代中国で用いられた祭器の名称です。


今回、私が注目するのは金烏と玉兎です。

「金烏玉兎」では、古代中国に伝わる太陽に烏が棲むという伝説があり、中国では昔から太陽(=金)には三本足の烏が棲むと言われ、その理由は太陽の黒点を烏の黒色に喩えたとされています。つまり日本書紀に登場する八咫烏です。八咫烏=賀茂建角身命ウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王です。参照:第274話:八咫烏もウツシコオ 


玉兎の兎は、第378話:猿丸幻想(3)~宇都宮は兎の都で書いたように宇治は菟道と表記されるます。宇治は内です。北・東・南を山で囲まれて西には巨椋池が広がるという地理的な奥まりを示す「内(うち)」や、宇治を中心とした地方権力によるという政治的な意味での「内」が、「宇治」の由来と考えられています。宇治市史 1(宇治市役所、1973年)


内はウツシコオ(内色許男命)の拠点の一でウツシコオの名前の由来になった場所です。玉兎は月に棲むとも言われるウサギで、月を象徴する。すなわちこれは気の循環を知り、日月の運行によって占うという陰陽師の秘伝書であることを象徴しています。

私は、ウツシコオがツキヨミであることと関係があると思っています。


「金烏玉兎」は漢字検定準1級から10級相当の文字組み合わせで、”烏”と”兎”は準1級で大学一般レベル、”金”と”玉”は10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 

※これまでの記事はこちらです。


<目次>







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3 Comments

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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
Aug 21
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添御県坐神社(そうのみあがたにいますじんじゃ)は、奈良県奈良市三碓(みつがらす)三丁目にある神社である。式内大社論社大和国に6つある御縣神社の1つである。

祭神

[編集]

現在の祭神は以下の3座である。

武乳速之命は天児屋命の別名とされ、『新撰姓氏録』では津速魂命(中臣氏の祖)の子で添県主の祖とされる。一説によると祭神のうち武乳速之命の実名は、富雄川中域を治めていた首長である長髄彦であるという[要出典]。

創始年代は明らかではないが、恐らく添御縣の国魂神を添縣主(姓氏録旧事本紀に津速魂命男武乳遺命の裔)が祀っていたものであるとされる。また、当社鎮座地付近は古代豪族である小野氏が治める村里であったとされ、小野氏の氏神として祭祀されたものともされる。史料での初見は、天平2年(730年)の『大和国正税帳』で「添御県 神戸 稲152束8把、租20束、合172束8把」と記載されている。『延喜式神名帳』では大社に列しており、月次・新嘗の奉幣に預ると記されている。江戸期は牛頭天王社と称されていた。

古老の口伝には、武乳速之命は大和の先住民の首長・長髄彦で、神武東征による大和平定の際に、捲土重来を期して蜂起を図る先住民を説き伏せた上自害し、これを惜しんだ遺民が当地にその霊を祀ったのが鎮座の起源という。しかし明治時代以降、神武天皇敬仰の風潮の中で本名を表出することを憚り改称したという[1]

福神宮

  • 福神宮:小野福麿公を祀る。

  • 英霊殿

  • 恵比須神社

  • 天之香具山神社

  • 竜王神社

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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
Aug 21
Rated 5 out of 5 stars.

https://www.bing.com/ck/a?!&&p=deff0c5b1422d6c1JmltdHM9MTcxNjc2ODAwMCZpZ3VpZD0xNzJiNDczZS04M2I2LTYwMzItMjQyMy01MzU0ODIzZDYxZWEmaW5zaWQ9NTI1MA&ptn=3&ver=2&hsh=3&fclid=172b473e-83b6-6032-2423-5354823d61ea&psq=%e7%b4%a0%e6%88%94%e5%97%9a%e3%81%ae%e8%ac%8e&u=a1aHR0cHM6Ly9teXRocGVkaWEuanAvYnVkZGhpc20vc3VzYW5vby5odG1s&ntb=1

  1. 大山咋神は、水源の山の霊

  2. 大山咋神は、矢となって、玉依姫命(タマヨリヒメ)のもとを訪れ、結婚する

  3. 子供として、賀茂別雷命(カモワケイカズチ、京都の上賀茂神社の祭神)を生む

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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
Aug 20
Rated 5 out of 5 stars.

<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


第374話:牛鹿臣はウツシコオ!   第371話:彦狭島命~吉備児島

第372話:建日方別:彦狭嶋命  第369話:神武西征~健磐龍命

第365話:君が代(2):君はウツシコオ   第363話:彦はすべて、ウツシコオ

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