高瀬の渡し

更新日：10月8日

第４５２話　＃邪馬台国　＃スサノオ　＃大山祇　＃高瀬神社　＃台与

高瀬神社は大阪府守口市馬場町にある神社です。祭神は、天御中主命（あめのみなかぬしのみこと）です。江戸時代には、神殿その他すべて備わった大社で、八幡宮とも呼ばれていました。平安時代には、この付近に高瀬川が流れており、この高瀬川は古歌に数多く歌われ、特に「高瀬の里」「高瀬の淀」は有名な歌枕です。京阪電車土居駅の近くです。

この付近は、淀川と大和川の水路が交わる要地で、出土した流水文様の弥生式土器は西暦紀元前後の土器と推定され、約二千年もの昔から祭祀が行われていたと推測されています。

また、長柄船瀬という大阪湾の東端の港でもあり、当地方は住吉大社の領有地と考えられています。住吉大社の神宮で古代難波の海上権を掌握していた津守氏と高瀬神社は強い結びつきがありました。津守氏は代々和歌に長じ、各勅選、私選集に数々の歌を遺しており、能楽とも深い関連があります。このことは多氏との関係がうかがえます。参照：多氏と長脛彦

・播磨風土記には、景行天皇がこの高瀬の渡しを出発し播磨にやって来たと書かれています。この付近（大阪市東淀川区）には豊里という地名があります。前回：磐衝別命と健磐龍命では景行天皇が台与（トヨ）だとしました。景行天皇（台与）はこの豊里から船で播磨に向かったものと思われます。

・大山祇の別名は和多志大神（渡しの神）です。大山祇（おおやまつみ）を神大市比売神＝市杵島姫命の父親です。市杵島姫命は十市県主大目の娘。十市県主祖の真舌媛と書かれています。十市御縣坐神社は、奈良県橿原市にある神社で、主祭神は豊受大神、配祀は市杵島姫命で社伝では「孝霊天皇記に見える十市県主の祖の大目を祭神とする。また、大目の娘である細媛命は孝霊天皇皇后である。」と書かれています。大目は守口市の大日です。十市は三島でしょう。なぜなら大山祇は全国にある三島神社（三島大社）の祭神だからです。

大山祇はウツシコオで味舌姫＝市杵島姫命はウツシコオの姉のウツシコメであるとしてきました。八雲の地名が近くにあることから、この地はウツシコメ＝卑弥呼＝市杵島姫命＝味舌姫がスサノオではなくこの場合は饒速日＊新婚を過ごした場所でしょう。そして生まれたのが台与です。私はウツシコオ＝スサノオとしていますのでウツシコメが結婚した相手はスサノオではなく饒速日（孝霊天皇or孝元天皇）です。

このように高瀬神社の付近には、味舌（〒566-0022摂津市三島）、日向町（〒570-0023守口市）、八雲（〒570-0005守口市）といった神話に出てくる地名があります。三島の溝杭の溝咋神社（茨木市五十鈴町）、スサノオを表す天王（〒567-0876茨木市）、玉櫛姫を思わす玉櫛（三島郡玉櫛村）、五十鈴姫（ホトタタライスケ依姫）を思わす五十鈴という地名もこの近くです。

守口市は思っているよりもすごい歴史を秘めた土地なのです。これまで誰もそのことに気づいていません。

※これまでの記事はこちらです。

※このブログは、御牧国（ミマキ国）が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。　

＜目次＞

　第１話～第４０話　　　第４１話～第８０話　　第81～第120話　　　第120話～第160話