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此花区:大阪と邪馬台国

  • tootake
  • 10月31日
  • 読了時間: 6分

更新日:11月19日

第852話 #西念寺#庚申堂#猿田彦


此花区(このはなく)は、大阪市の24ある行政区の一つです。此花区には、

此花区には、最近ではディズニーランドよりも人気のあるUSJ(ユニバ)があります。

関西万博会場の夢洲も此花区です。


関西万博会場もユニバ(USJ)も埋め立て地であることから、此花区には古い寺社などはないと思っていましたが、意外と古い歴史のあるところです。


伝法山西念寺は、大化元年(645年)天竺南山道宥律師の教伝により、法道仙人が仏法伝導道場を建立されたのがはじまりとされています。中世には摂津伝法の船寺として信仰を集め、広大な寺領を持ち、摂津・河内・泉(和泉)という三国の四大本山の一つとして栄えたといます。西念寺は別称:難波津ノ船寺ということから、難波津との関連があったとおもわれます。


伝法は淀川河口の港町として古くから栄えた土地で、「伝法」という地名の由来には諸説あります。

  • 6世紀、欽明天皇の時代に仏教の経典が初めて着岸した地であるとする説

  • 7世紀、天竺の法道上人が初めて訪れて仏法を伝え、草庵を立てたとする説

などです。

此花区には、庚申堂という神社もあります。国家安泰・五穀豊穣を祈願する申村(さるむら)神社として創建され、境内には、住吉社・愛宕社・庚申社の三社を祀っていました。その後住吉社・愛宕社はそれぞれ合祀され、庚申社が「庚申堂」と改称されました。

申(さる)を施した彫刻の飾りがあることから申神社とも呼ばれている。

庚申堂は他の地にも、数か所あり、東京都豊島に巣鴨猿田彦庚申堂があることから

庚申堂の申(さる)は猿田彦=ウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王=難升米の猿であることが分かります。~第596話:彦狭知の物語8~猿田彦

庚申信仰は神道の猿田彦神とも結びついており、これは「猿」の字が「庚申」の「申」に通じたことと、猿田彦が塞の神とも同一視され、これを「幸神」と書いて「こうしん」とも読み得るからです。


此花区の地名は、

「難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今は春べと 咲くやこの花」という和歌に由来しています。


この和歌は古今和歌集の難波津の歌(なにわづのうた)として、「おほささきのみかどをそへたてまつれるうた」として紹介されている王仁(わに)の作とされています。

「おほささきのみかど」は「大鷦鷯尊」で仁徳天皇のことです。このブログでは、仁徳天皇は台与としています。~第582話:仁徳天皇(第16代)

また王仁(わに)についても、第783話:王仁(わに):千字文の嘘(1)

第784話:王仁(2):伝王仁墓で書いたように王仁もウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王と思われます。


実は、今回のブログは此花区の「此花:コノハナ」は、木花之佐久夜毘売(コノハナサクヤ姫に由来するものであるとした記事にするとつもりだったのです。しかし此花区は、1925年に西区の一部と北区の一部を合併して此花区が新設されましたもので、新しい区の名前を巡っては市会などで議論があり、玉川区・福島区・野田区・朝日区・四貫島区など、各地域がそれぞれの地元の地名を区の名前にしようとしたため、結局、この王仁が詠んだとされる浪速津の歌から此花区という名に決まったといことです。


この浪速津の歌は、「おほささきのみかどをそへたてまつれるうた」

大鷦鷯尊=仁徳天皇=台与を奉る歌で読んだのが、王仁=ウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王だとすれば、コノハナサクヤ姫が台与だとすれば、此花区の地名の由来のコノハナは、コノハナサクヤ姫=台与に由来するものと言えます。


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<蛇足の追記>

・木花之佐久夜毘売の別名はいくつもあります。

木花咲弥姫命 神阿多都比売 豊吾田津媛命 神吾田鹿草津姫命 許乃波奈佐久夜 比売命木花咲夜姫 木華開耶姫 木花之開耶姫 木花開耶媛命 神阿多都比売神 吾田津姫神吾田鹿葦津姫鹿葦津姫 桜大刀自神身島 姫神酒解子神 等

などで書きましたが、コノハナサクヤ姫=台与とはしていませんでした。第719話:富士山と台与ではじめて、コノハナサクヤ姫=台与としました。

今や節分の定番である「巻き寿司の丸かぶり」は、実は此花区の伝法(当時の申村=さるむら)が「発祥の地」と言われています。


<大阪と邪馬台国シリーズ>


これまでの記事はこちらです。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。

※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。

 ~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。

記紀の登場人物をスサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。

※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。

神武天皇と八咫烏、フツヌシとタケミカズチ、神功皇后 武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、

アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)

聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)

※台与(豊)は魏志倭人伝に書かれている13歳で邪馬台国の大王(天皇)に即位した人物のことです。

※ウツシコオは魏志倭人伝に書かれている難升米のことです。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 


<目次>



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1件のコメント

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tootake
10月30日
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<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


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