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荒田別・鹿我別・千熊長彦

更新日:2024年12月7日

第523話 #荒田別 #鹿我別 #千熊長彦 #七枝刀


日本書紀には、「倭・百済による新羅攻撃が計画され、荒田別と鹿我別を将軍に任命し、卓淳(とくじゅん)国に至り、百済の木羅斤資、沙沙奴跪(ささなこ)の増兵を得て、新羅を討ったとあります。


・荒田別(あらたわけ)は、上毛野君(かみつけのうじ)の遠祖で、神功皇后・応神天皇(第15代)の時に朝鮮へ派遣されたとあります。

・鹿我別(かがわけ)も、上毛野君・吉弥侯部の遠祖で、神功皇后の時に朝鮮へ派遣されたといいます「巫別(かんなぎわけ、かがわけ)」は同一人物とされています。


上毛野氏(かみつけのうじ)は、崇神天皇皇子の豊城入彦命を祖とする皇別氏族です。

豊城入彦命は台与(豊)です。

では、ウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王と台与のコンビは、二人で下野国河内郡(栃木県)を平定したとしています。

第520話:任那日本府と紀生磐宿禰では紀生磐宿禰=為歌岐彌(しかのきみ=鹿の君)はウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であるとしました。


第521話:木満致(もくまんち)はウツシコオ!では木羅斤資、沙沙奴跪はウツシコオであるとしました。紀生磐宿禰=為歌岐彌(しかのきみ=鹿の君)もウツシコオ(内色許男命)でした。第520話:任那日本府と紀生磐宿禰


荒田別と鹿我別もウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王と台与(豊)のコンビではないでしょうか。

鹿はウツシコオのキーワードです。~第388話:スサノオのキーワードは角と竹と、、


「上毛野」は、群馬県です。毛野(けの/けぬ)は古代の群馬県・栃木県周辺を指す地域名称で、現在の北関東に比定されています。「下毛野」はのちに「下野(下野国)」に転じ現在の栃木県に相当します。群馬県には数多くの古墳が築かれ、古代日本において有数の勢力であったと考えられています。


日本書紀には崇神天皇が皇子の豊城命(豊城入彦命/豊木入日子命)に東国統治を命じたと書かれており、その豊城命について「上毛野君・下毛野君の祖」であると付記しています。なお豊城入彦命が上毛野君・下毛野君の祖である旨は、古事記にも記されています。


上毛野君(かみつけのうじ)の祖は、荒田別であり、鹿我別であり豊城入彦命であるということです。豊城入彦命は台与(豊)です。


新撰姓氏録によれば上毛野氏の同族が紀伊国、摂津国、河内国にいます。王仁:後裔氏族の伝承に荒田別が登場します。王仁は、菟道稚郎子に勉強を教えるため百済から来たとされる人物です。荒田別と鹿我別は、応神天皇15年、荒田別・巫別(鹿我別)が百済に派遣され、王仁を連れ帰ったとされています。


王仁は論語十巻と千字文1巻を献上したとされています。しかし、王仁が伝えたとされる「千字文」が、王仁の時代には成立していないことは、江戸時代から新井白石伊勢貞丈らによって提起されています。~第130話:王仁(わに)~邪馬台国異聞5

菟道稚郎子は台与(豊)です。~第342話:聖徳太子は菟道稚郎子?!

王仁は枚方市藤坂に墓がありますが、架空の人物である可能性が大です。


・千熊長彦(ちくまながひこ)は日本書紀では、千熊長彦は氏の名がわからない人物であるとしたうえで、一説に武蔵国の人物で額田部槻本首(つきもとのおびと)らの祖としています。古事記では、建比良鳥命(天御鳥命)が、出雲国造・无邪志国造(むさし=武蔵)・上菟上国造(かみつうなかみ=千葉県)・下菟上国造(しもつうなかみ=千葉県銚子市辺り)・伊自牟国造(むざしの=武蔵国東部)・津島県直・遠江国造(静岡県)等の祖神であると記されています。千熊長彦=建比良鳥命(天御鳥命)はウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王ということです。~第394話:天御鳥命(武夷鳥命)は火の鳥


千熊長彦は百済記に見える「職麻那那加比跪(ちくまななかひこ)」と同一人物か、と日本書紀にも記されています。これに関しては、書紀編纂者が百済記によって「チクマナナカヒコ」という人物の存在を知り、これに日本風の文字をあてて主文を創出したとする説もあります。また仁藤敦史氏は、職麻那那加比跪(くまななかひこ)を「しまななかひこ」とし、斯麻宿禰と同一人物であると主張しておられます。


しまななかひこの「しま」は三島(大阪府茨木市)の「しま=御島」だと思います。

 このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。


日本書紀には「五 十二年秋九月丁卯朔丙子。千熊長彦詣之。則獻七枝刀一口。七子鏡一面。及 種種重寶。」とあり奈良県天理市の石上神宮にある七枝刀を持ち帰ったとされています。~第126話:七支刀~邪馬台国異聞1


記紀の作者たちが、なぜ、これらの人物をウツシコオ・台与(豊)の事績を架空の人物に置き換えたのかというと、本当の記録がなくなったか、あるいは元からなかったため国記を作るにあたり創作したためでしょう。ウツシコオ・台与(豊)が朝鮮半島で何らかの活躍したことは聞き伝えにより知っていたからでしょう。



※これまでの記事はこちらです。


<目次>




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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
05 déc. 2024
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<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


第374話:牛鹿臣はウツシコオ!   第371話:彦狭島命~吉備児島

第372話:建日方別:彦狭嶋命  第369話:神武西征~健磐龍命

第365話:君が代(2):君はウツシコオ   第363話:彦はすべて、ウツシコオ

第324話:武内宿禰はウツシコオ!!  第325話:天之日矛はウツシコオ

第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口  第327話:于道朱君の衝撃~新羅

第328話:沙至比跪(サチヒコ)  第329話:アメノヒボコはウツシコオ

第330話:投馬国とウツシコオ~丹波(但馬)  第331話:朱智神社~迦邇米雷王

第333話: 牛頭天王(スサノオ)はアメノヒボコ?

第380話:猿田彦は異国人     第401話:犬養氏:スサノオは天手力男神=野見宿禰

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