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豊鍬入姫命~日光と男体山・女峰山

更新日:8月29日

第424話 #豊鍬入姫命 #日光 #男体山 #女峰山


日光は、東照宮などで有名です。この日光という地名の由来についてはいろいろな説があります。観音菩薩の浄土(かんのんぼさつのじょうど)を補陀洛山(ふだらくさん)といいますが、その補陀洛山からフタラ山(二荒山)の名がついたという説が一般的ですが、男体山(なんたいさん)、女峰山(にょほうさん)に男女の二神が現れたのでフタアラワレの山になったという説も有ります。日光の地名は820年(弘仁11年)、弘法大師(空海*注:下記)がこの地を訪れた際に、二荒山:ふたらさんの「二荒」を「にこう」と音読みしたことに由来するといわれています。「にこう」の読みに対して「日光」の字が当てられ、現在に至っています。


男体山は御神体であり、大己貴命(おおなむち)であり、千手観音(せんじゅかんのん)ででもあります。女峰山も御神体で、田心姫命(たごりひめ)であり、阿弥陀如来(あみだにょらい)でもあります。大己貴命はウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王

田心姫命は宗像三女神ですから、市杵島姫命=ウツシコメ=卑弥呼です、としたいところですが、この場合、田心姫命は台与だと思います。


猿丸幻想(3)~宇都宮は兎の都で書いたように栃木県宇都宮市にある下野国河内郡二荒山の主祭神は豊城入彦命(とよきいりひこ)です。この豊城入彦命には豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)という兄弟(姉妹)がいます。豊鍬入姫命は第10代崇神天皇の皇女で、天照大神の宮外奉斎の伝承で知られる巫女的な女性とされています。の「豊(とよ)」から、豊鍬入姫命を邪馬台国における卑弥呼宗女の台与(壹與/臺與)に比定する説があります。


そして豊城入彦命は、日本書紀によると、崇神天皇48年に天皇は豊城命(豊城入彦命)と活目尊(いくめのみこと:垂仁天皇)に勅して、共に慈愛のある子でありどちらを後継者とするか決めがたいため、それぞれの見る夢で判断すると伝えた。豊城命は「御諸山(みもろやま:三輪山)に登り、東に向かって槍(ほこ)や刀を振り回す夢を見た」と答え、活目尊は「御諸山に登り、四方に縄を張ってを追い払う夢を見た」と答えた。その結果、弟の活目尊は領土の確保と農耕の振興を考えているとして位を継がせることとし、豊城命は東に向かい武器を振るったので東国を治めさせるために派遣されたといいます。


これと全く同じ逸話が、垂仁天皇の子、五十瓊敷命と大足彦尊でも日本書紀には書かれており、この話自体が作り話であることがわかります。ともあれ豊城入彦命は、宇都宮あたりに進出したようです。


豊城命の説話は、四道将軍の派遣やヤマトタケル伝説などとも関連する王族による国家平定説話の一部であり、初期ヤマト王権による支配権が地方へ伸展する様子を示唆しているとする見解があります。私は、豊城入彦命も豊鍬入姫命は同一人物で台与だと思います。


第420話:hidemaru3375.com/post/火明命は饒速日なのか??で私は、孝霊天皇クーデター事件熊襲建(クマソタケル)=川上梟帥(カワカミタケル)=八十梟師(ヤソタケル)=孝霊天皇・孝元天皇を殺害したウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王の横暴に納得しない各地の豪族の反感を招きます。そこでウツシコオは自分に従わないもので武力で征伐していきます。これが日本尊(ヤマトタケル)の物語です。なお台与は日本武尊・大和猛(ヤマトタケル)の妃になったという逸話も有りますが、ヤマトタケルは台与・ウツシコオ(猿丸大夫)です。参照:第376話:猿丸幻想(1) 第377話:猿丸幻想(2)~柿本人麻呂 第378話:猿丸幻想(3)~宇都宮は兎の都


ウツシコオと台与親子は、二人で下野国河内郡(栃木県)を平定したのでしょう。

これが男女の二神が現れたのでフタアラワレの山になったという説の元です。

宇都宮明神、はかつて猿丸社とも呼ばれていました。猿丸大夫はウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王でした。河内郡は大阪府の河内で長脛彦=ウツシコオの本拠地の一つです。参照:長脛彦の物語  多氏と長脛彦


赤城山の「赤城」の由来の一説として、上毛野氏が歴史編纂にあたって祖先と発生地を「紀(き = 紀伊)」地方に求め、祖先の名を「とよき(豊城入彦命)」・信仰する山を「あかき(赤城山)」とした、と関連づける説があります。日本書紀には紀伊の荒河戸畔の娘と崇神天皇の間に生まれたのが豊城入彦命と記しており、紀伊との関係の深さが指摘されています。ウツシコオ(ヒコユキ・ヒコサチ)紀ノ國名草の出身です。参照:第98話:阿波忌部氏 赤城神社 - Wikipedia


魏志倭人伝に記される卑弥呼の後継の壱与(台与)を豊鍬入姫命とする説では女王を支えた兄弟の可能性もあり東国平定伝承も狗奴国に関連するものと考えられています。豊鍬入姫命 - Wikipedia   第366話:狗奴国と女王国



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*注

第318話:空海のルーツは内色許男命!です。


注:台与は女性ですが、藤原不比等・記紀の作者は、日本の天皇家が「男系天皇」を継続してきたとしたいことから、「天皇家は万世一系」とするためにトヨ=豊受姫が13歳の少女ではまずいので男性として記紀には記載しています。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 

※これまでの記事はこちらです。


<目次>




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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
Aug 28
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<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


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