第605話 #高師小僧 #太一 #ウツシコオ
大阪で信太といえば狐のことです。篠田(しのだ=信太)の狐として落語などでもしばしば登場します。浄瑠璃でも「しのたづま つりぎつね」、歌舞伎の「しのだづま」などの演目があります。稲荷寿司のことを「しのだずし」とも言います。東京で最も古いとされる稲荷寿司専門店の屋号は「志乃多寿司」です。
信太は、和泉国和泉郡(大阪府和泉市)の地名です。信太の森があり今でも信太森葛葉稲荷神社があります。また信太とは中臣鎌足が天智天皇より賜ったことに始まる氏とされ、武内宿禰を祖とする源平藤橘につぐ大姓であるともされています。
中臣氏も武内宿祢もウツシコオ(内色許男命)=スサノオです。第324話:武内宿禰はウツシコオ!!
第263話:中臣氏~中臣烏賊津 第263話:卜部(うらべ)と中臣氏
神武天皇(=台与*)は、大阪府の高石市を訪れています。目的は、高師小僧です。
~第59話:高師小僧~大阪府高石市
*神武天皇は台与です。~第566話:神武天皇と橿原神宮
高師小僧とは鉱物の名前です。「高師」は昔、「高蘆(たかし)」と言わ れていた様で,蘆(あし)」とは植物の「葦(よし)」の事です。浅い沼が広がる湿地帯で繁殖する植物で、高師小僧はそのような沼地にあります。湖沼鉄のことです。振るとカラカラと鈴の音がするので「鈴石」とも呼ばれています。核となる粘土などに鉄分が殻のように巻き付いてできたと 考えられる褐鉄鉱の一種で、内壁の小石が剥離して中で動き音をだす。国指定の天然記念物でもあります。
水に流された褐鉄鉱が水中の微生物の作用で沼地に沈殿し、バクテリアによって鉄が集積され低温での製鉄に適する沼鉄鉱ができるのです。
高石市の地面の深いところに褐鉄鉱を含む層があります。
大阪湾のことをチヌ(茅沼)の海と言いますが、魚のチヌはがたくさん釣れたからとも、血沼の海でもあると言われています。神武の兄、五瀬命がこの辺りで亡くなったという伝説もありますが、これは「血」から連想した人が考えた後付けの俗説です。沼鉄鋼のある沼は赤い色をしてますので血の沼、こちらが本当でしょう。
褐鉄鉱は、製鉄材料は鉄材としては上質ではないのですが、豊富にあるため古代ではよく用いられていました。朝鮮半島からの良質な鉄材が途絶えたときに代用の鉄資材として重宝され、また薬としても、兎余糧(うのよりょう)して用いられていました。商品価値があったようです。神武天皇(=台与)は、そんな高師小僧に目を付けたのでしょう。
なお高師小僧は筒状の形状をしています。
第59話:高師小僧~大阪府高石市に写真があります。この筒の形から住吉大社の三筒男の名前の由来ではないかという説もあります。葦に付着した褐鉄鉱は、葦の根や茎が枯死すると、球状や多くは管状の塊になって残ります。この形状が「筒」であり、筒男三神は製鉄に関連する神様なのではないかという解釈です。~住吉大社に祀られる筒男三神の正体とは|神社|趣味時間
第60話:高師の浜のあだ波~高石・高槻
第61話:幻の景初四年~三角縁盤龍鏡
第602話:宗像三女神と三筒男は、、、
今回は、ここからが本題です。

信太の「太」は伊太祁曽神社のシンボルマークとして使用されています。
伊太祁曽神社の神紋は「太」です。 「太」一文字で「太一」この意味は、日本の最高の神という意味です。現在の伊勢神宮でも見られるそうです。~戸矢学著、ニギハヤヒと「先代旧本紀」P184 ~第53話:五十猛彦は饒速日!
この「太」とはウツシコオ=経津主神(ふつぬし)の事だと思われます。
新撰姓氏録には「大和国 内臣 孝元天皇皇子彦太忍信命之後也」という氏族としての内臣の記載があります。内臣は京都府八幡市内里内で「山代内臣」として祀られています。すなわちウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)です。この神社にはともに祀られている甘美内宿禰(うましうちのすくね)は、ウマシマジ=台与(豊)です。~第456話:ウマシマジは台与!
この内神社は春日宗像神社とも呼ばれています。春日=中臣で宗像は南方に同じです。彦狭知(ヒコサチ)=ウツシコオは、中臣氏の祖であり、宗像氏の祖であることが分かります。
みなかたは南方です。~第337話:阿多賀田須命~宗像氏
彦太忍信命は、孝元天皇皇子で、武内宿禰の父または祖父とされています。武内宿禰はウツシコオです。日本書紀では「彦太忍信命」、古事記では「比古布都押之信命」と表記されます。これにより布都=経津=太に同じであることが分かります。
経津主神(ふつぬし)=太主=天太玉命=彦狭知=ウツシコオ(内色許男命)=スサノオです。~彦狭知(ヒコサチ)の物語(1)~経津主神
「塩釜六所明神或曰猿田彦事勝國勝塩土老翁岐神興玉命太田命六座同体異名神也」とあり、鹽竈神社の別宮に祀られている神(塩釜六所明神)は、猿田彦、事勝國勝、塩土老翁、岐神、興玉命、太田命の6座と同体異名の神であるとされています。
この6坐の神はすべて紀ノ國の名草の太田と関連がある人物です。
太とは名草の太田のことで、ウツシコオ(内色許男命)と台与の事だと思われるのです。
伊太祁曽神社は和歌山県和歌山市伊太祈曽にあります。和歌山市は名草です。
祭神は五十猛です。五十猛は台与です。~五十猛のグロは大歳=台与(豊) 五十猛彦は饒速日!
彦狭知(ヒコサチ)の物語2~珍彦(ウズヒコ)では彦狭知(ヒコサチ)は和歌山和歌山市=名草の生まれとしました。彦狭知(ヒコサチ)=ウガヤフキアエズのミコトです。
丹生祝氏本系帳に「次に最兄(おほえ)に坐います宇遅比古(うじひこ)の命(みこと)の別(わけ)の豊耳命」とあります。
・最兄(おほえ)は、京都市西京区の大枝(おおえ)です。~第583話:履中天皇(第17代)~大江
・宇遅比古(うじひこ)は珍彦(うずひこ)=彦狭知命(さちひこ)=ウツシコオ(内色許男命)です。~第590話:彦狭知(ヒコサチ)の物語2~珍彦(ウズヒコ)
・別(わけ)とは継ぐもの(継体)という意味です。宇遅比古を継ぐもの、それが豊耳命=聖徳太子=台与(豊)です。~第537話:神八耳命は台与(豊)
※新潟県西蒲原郡弥彦村にある彌彦神社神社のマーク(神紋)は「大」です。祭神は天香山命=大彦=台与(豊)です。~https://www.yahiko-jinjya.or.jp/
<鉱物と邪馬台国シリーズ>
※これまでの記事はこちらです。
※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。
・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、高槻、枚方、交野です。
※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけ!??としています。
記紀の登場人物をスサノオ(津田の王)=ウツシコオ(内色許男命)、卑弥呼、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。
・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。
<目次>

丹生都比売神社の神職は、古来より天野祝(あまののほうり、丹生祝/丹生氏)が担う[12]。『丹生祝氏本系帳』によれば、丹生祝の祖は天魂命で、紀氏祖の神魂命の系統を引くという[12]。
^ a b ただし氣比神宮の祭神は伊奢沙別命であり、大食津比売神は祀られていない。
^ a b 『丹生大明神告門』は丹生都比売神社に伝わる祝詞。「告門」は「のりと」と読む。^ 「筒香(つつが)」は「管川(つつかわ)」からの転訛とされる。
丹生神社 - Wikipedia
丹生都比売神社 - Wikipedia
<これまでウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)であることが判明した人物>
第374話:牛鹿臣はウツシコオ! 第371話:彦狭島命~吉備児島
第372話:建日方別:彦狭嶋命 第369話:神武西征~健磐龍命
第365話:君が代(2):君はウツシコオ 第363話:彦はすべて、ウツシコオ
第324話:武内宿禰はウツシコオ!! 第325話:天之日矛はウツシコオ
第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口 第327話:于道朱君の衝撃~新羅
第328話:沙至比跪(サチヒコ) 第329話:アメノヒボコはウツシコオ
第330話:投馬国とウツシコオ~丹波(但馬) 第331話:朱智神社~迦邇米雷王
第333話: 牛頭天王(スサノオ)はアメノヒボコ?
第380話:猿田彦は異国人 第401話:犬養氏:スサノオは天手力男神=野見宿禰
第335話: 天道根命は道祖神=ウツシコオ 第334話: 大彦は、五十猛!
第336話:大屋彦~根の国は和歌山 第337話:阿多賀田須命~宗像氏
第338話:月読命(ツクヨミ) 第349話:天児屋命はウツシコオ!!
第357話:武甕槌神(タケミカヅチ)考 第317話:ひょっとこ:火男~天之御影命
第318話:空海のルーツは内色許男命! 第319話:和知津美命はワタツミ!!
第320話:欠史八代はヤマト=三島 第230話:三嶋溝抗命たち(複数)
第231話:神八井耳命は三毛入野 第232話:内色許男命は武埴安彦命!
第274話:八咫烏もウツシコオ 第275話:事代主もウツシコオ?
第279話:開化天皇 第280話:建角身命もウツシコオ
第263話:中臣氏~中臣烏賊津 第256話:ウガヤフキアエズのミコト
第244話:大津神社と建南方富命 第245話:豊御気主命は三毛入野!
第246話:高御産巣日神(高木神) 第247話:今迦毛大御神と天若日子
第249話:物言えぬ皇子~阿遅須枳高日子 第251話:猿田彦は塩土老翁神
第252話:迦毛大御神は崇神天皇! 第253話:キサガイヒメはウツシコオの母!
第354話:伊勢津彦はタケミナカタ =ウツシコオ 第254話:興玉命も内色許男命
第361話:宇都志国玉神と宇都志日金拆命 第394話:天御鳥命(武夷鳥命)は火の鳥
第395話:天日鷲命は、、、 第397話:獲加多支鹵大王(ワカタケル) =雄略天皇
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