第621話
岸和田といえば、誰しも「だんじり祭り」で有名な大阪府岸和田市だと思われるでしょう。しかし、大阪府門真市にも岸和田という地名はあります。〒571-0002
そして同じ門真市に京阪大和田駅があります。現在、大和田という地名はこの駅名にしか見ることはできませんが、昭和30年ぐらいまで大和田村と呼ばれていました。大和田の地名の由来は、かつてこの地が入り江であったことによります。
大和田の和田は「わた=海」、わだつみ(海神)という説もあります。そして岸和田の岸は文字通り岸辺のことで、大和田にある河内湖の岸ということで岸和田とされたと思います。
もともと門真市を含む河内平野、大阪平野は淀川と大和川二つの川の水が流れ込む河内湖という巨大な湖でした。その周辺には二つの川から運ばれる土砂が堆積し、砂州と沼地が混在する広大な沼沢地が出来ました。草香江と呼ばれる地域は水と肥えた土に恵まれた巨大な穀倉地帯となった半面、湖が出来るほど水量が流入するにもかかわらず、その出口は上町台地北端は現在の新大阪から江坂付近の一か所しかないため、たびたび水害に見舞われていました。大和川も羽曳野から北上して河内湖に合流し、水の出口は一か所しかありませんでした。和田は谷間の入野に比較してやや広い平地を意味しています。
海と川と陸地が渾然とした沼地だったようでそれらが一体化=和している→大きく和するという意味で、すなわち大和(ヤマト)です。
古墳時代には、仁徳天皇が難波宮を造営した時に治水工事として難波の堀江が掘削され、その後の時代に大規模な干拓工事が行われ河内湖は縮し陸地化した場所が天皇家直轄の食料生産地=三宅となりました。平安時代になってくると河内湖はほぼ消滅し、深野池(ふこのいけ)だけが現在でも残っています。〒574-0071 大阪府大東市深野北深北緑地公園
この辺りのことは、このブログで何回も書いてきてます。
寝屋川市
守口市
四条畷
ところで大阪府南部にある岸和田市は、この門真市の岸和田の人々が疫病の大流行により移住したのではないかとおもいます。「だんじり」は岸和田市だけではなく、河内地区でも広く、多く見受けられます。「だんじり・山車」は、今では祭りの時にしか登場しませんが、神輿とは異なったもので、元々は堀江の掘削や茨田(まんだ・まむた)茨田堤を築いたときに用いた土木工事に用いる荷車(トラック)だったのではないでしょうか。
車輪の発明は紀元前3500年頃にメソポタミアで行われたとされています。シュメール人が木製の円板に軸を挿したものを使用していたのが最初の車輪とされています
日本での車輪の使用は、平安時代に牛車が使用されていたことが知られています。平安京のような平地の都市部で普及していました。邪馬台国の時代にも車輪の付いた大きな荷車(トラック)があったのだとおもいます。
岸和田市のだんじりが猛スピードで駆け回るようになったのは、戦後のことでそれ以前は、祇園祭りの山車のようにゆっくりとひっぱられるものだったのです。
だんじりが他の祭りの山車にはないスピードで曳行するようになったのは、道路の舗装が行われたことや、鉄製の軸が使われるようになったことにより、高速での移動が可能になったからです。

<大阪と邪馬台国>
※これまでの記事はこちらです。
※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。
・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、高槻、枚方、交野です。
※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけ!??としています。
記紀の登場人物をスサノオ(津田の王)=ウツシコオ(内色許男命)、卑弥呼、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。
・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。
<目次>
る[7][8]。『続日本紀』「霊亀二年条」に記載のある「大隅媛島二牧」は、『日本書紀』「安閑二年条」では「大隅島媛島」と表現されており、島が牧として利用されていたことが窺える。大隅島は、『摂津志』が大隅宮を「在西大道村」と比定して以来[9]、吹田砂堆の中央部がこれに当たると考えられてきた。西大道村は旧名を大隅・大内・三宝寺と呼称したとされるため、これに従えば神崎川と淀川で区切られた砂堆を「島」と呼んでいたことになる[10]。
中将姫
天皇から中将の位を賜ったため、中将姫と言ったとの伝承もあるが、「中」が重要な鍵ではないかと考える説がある。「中」が例えば「神(仏)と人との仲立ちをする」意味を示しているとし、他の例として中大兄皇子、中皇命、忍坂大中姫、中臣氏、中宮等が挙げられるが、詳しいことはわかっていない。奈良県奈良市三棟町にある、中将姫生誕地と伝わる誕生寺の三棟殿略縁起に拠れば、姫は天平19年8月18日の早朝に生を受け、父親の藤原豊成はその日のうちに「中将内侍」の官名の勅許を受けたことから中将姫と呼ばれるようになったとされている。
難波長柄豊碕宮 - Wikipedia
長柄 (大阪市) - Wikipedia
<これまでウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)であることが判明した人物>
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第365話:君が代(2):君はウツシコオ 第363話:彦はすべて、ウツシコオ
第324話:武内宿禰はウツシコオ!! 第325話:天之日矛はウツシコオ
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