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鉱物資源と邪馬台国(9)天太玉命:水銀朱

tootake

第611話 #天太玉命 #萩原一号・二号墳 #ホケノ山古墳


奈良県橿原市忌部町にある天太玉神社(あめのふとたまのみこと神社)は、曽我川川に沿っており、この曽我川を遡ると丹生谷(にゅうだに)という地名があります。さらにそこから下った地名に新沢(にいざわ)があります。ここには新沢千塚古墳群があります。この辺りからは水銀朱が産出します。


この水銀朱を産出していた一族は、徳島県鳴門市から来たとされるのは上垣内憲一先生です。なぜなら徳島県鳴門市にある萩原一号・二号墳とこの地(大和盆地)にあるホケノ山古墳とが非常に似た造りに(そっくりに)作られているからです。


そしてさらにこの鳴門市にある萩原一号・二号墳は淡路島に非常に近い位置にあるため、第608話:鉱物資源と邪馬台国6~淡路島:鉄で書いた五斗長垣内遺跡(ごっさかいといせき)との関連を上垣内先生は指摘されておられます。


萩原一号・二号墳からは石臼も出土しています。臼と杵は朱(水銀)を生成するためのものです。~第154話:臼と杵~ヤマトタケル2


萩原一号・二号墳の付近には大麻比古神社があります。社伝には、「天太玉命の御孫:天富命、勅命を奉じて洽く肥沃の地を求め 阿波国に到りまして、麻楮の種を播殖し、麻布木綿を製して 殖産興業の基を開き 国利民福を進め給ひ、その守護神として、太祖天太玉命を此の地に斎き祀る。」とあります。猿田彦大神も祀られており、昔大麻山の峯に鎮まり坐しが後世に至り本社に合せ祀ると伝えられています。また、明治以前の祭神は天日鷲命でした。


天日鷲神は、古語拾遺によると、天日鷲神は太玉命に従う四柱の神のうちの1柱で、天照大神が天岩戸に隠れた際に、穀(カジノキ:楮の一種)・木綿などを植えて白和幣(にきて)を作ったとされています。そのため、天日鷲神は紡績業・製紙業の神でもあります。

第395話:天日鷲命は、


一方で大和盆地にあるホケノ山古墳の近くには天太玉神社神社があります。祭神は天太玉命大宮売命豊石窓命櫛石窓命(=天石門別神)です。→下記注

主祭神の太玉命(フトダマ)は、古代氏族の忌部氏(いんべうじ)の祖神として知られています。~忌部氏と太玉命彦狭知(ヒコサチ)については、彦狭知の物語(3)~安曇氏で書きました。


このブログでは何度も書いているように

猿田彦=事勝國勝=塩土老翁=岐神=興命=太田命=六座同体異名神です。

さらに天太玉命太玉命=天富命=興玉命です。

天富命は、手置帆負命・彦佐知命(ヒコサチ)の二神の孫の讃岐忌部・紀伊忌部を率い、紀伊の国の材木を採取し、畝傍山の麓に橿原の御殿を作り、また斎部の諸氏を率いて種々の神宝・鏡・玉・矛・楯・木綿・麻等を作らせ、そのうち櫛明玉命の孫の出雲玉作氏は御祈玉を作ったとされています。


萩原一号・二号墳は3世紀、ホケノ山古墳4世紀は築造とされ、約1世紀以上の隔たりがあるとされています。萩原一号・二号墳の近くにある淡路島の五斗長垣内遺跡はAD100年ころから、BC220年ころまで稼働していたとされています。BC220年ころに彦佐知命(ヒコサチ)=スサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)が活動を開始します。つまり萩原一号・二号墳は淡路島のイザナギ(手置帆負神?) の世代で、ホケノ山古墳はウツシコオの時代のものということになり話が合っています。


 {参考文献}謎の四世紀 上垣内憲一著


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<蛇足の追記>

・天岩戸に登場する人物は、思兼神手力雄神天児屋命太玉命です。

天日鷲神は、建葉槌命の父とされています。建葉槌命は天照大神を天の岩戸から誘い出すために、文布(あや)を織ったとされています。

思兼神はウツシコオです。天手力男神は野見宿祢と同一人物です

豊石窓神(とよいわまどのかみ)も岩戸隠れの段にも登場しています。天石戸別神の別名とされ、櫛石窓神ともいいます。


思兼神手力雄神天児屋命太玉命ウツシコオ(内色許男命)で、豊石窓神は台与(豊)でしょう。

・千葉県館山市にある安房神社の祭神は天太玉命です。古語拾遺、および先代旧事本紀に記された阿波忌部が東遷してきたとされています。、忌部氏遠祖の天富命は、さらに良い土地を求めようと阿波地方(徳島県)に赴き、そこに麻・穀(カジノキ:楮の一種)を植えた。そして、阿波斎部が移住したのでその地は安房と名付けられてこれが安房国の国名になったとされています。丸山二郎氏は建御雷神と経津主神をヤマト王権の発展と拡大に重要な役割を持った物部氏が奉斎していた神々とし、鹿島神宮と香取神宮は朝廷の祭祀を司る中臣氏と関係する以前に物部氏が東国へ進出した際に成立したものとしています。~タケミカヅチは台与!!


<鉱物と邪馬台国シリーズ>

鉱物資源と邪馬台国(4)~玉川鉱山  宝石・貴石=玉、自然銅


※これまでの記事はこちらです。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、高槻、枚方、交野です。

記紀の登場人物をスサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)、卑弥呼、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 


<目次>










 
 
 

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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
6日前
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秀丸 遠嶽
秀丸 遠嶽
6日前
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<これまでウツシコオ(内色許男命)スサノオ(津田の王であることが判明した人物>


第374話:牛鹿臣はウツシコオ!   第371話:彦狭島命~吉備児島

第372話:建日方別:彦狭嶋命  第369話:神武西征~健磐龍命

第365話:君が代(2):君はウツシコオ   第363話:彦はすべて、ウツシコオ

第324話:武内宿禰はウツシコオ!!  第325話:天之日矛はウツシコオ

第326話:大日彦(オホヒヒ彦)~守口  第327話:于道朱君の衝撃~新羅

第328話:沙至比跪(サチヒコ)  第329話:アメノヒボコはウツシコオ

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