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スガル:少子部蜾蠃(ちいさこべのすがる)

  • tootake
  • 4 日前
  • 読了時間: 5分

更新日:3 日前

第853話 #赤目のスガル #ちいさこべのスガル #邪馬台国


子供のころ、白土三平の「カムイ外伝」を読んでいました。その中に、赤目のスガルというくノ一(くのいち:女の忍者)が登場します。2009年、松山ケンイチ主演・崔洋一監督で「スガルの島」が映画化されたので、知っておられる方もいらっしゃるしょう。


赤目のスガルの「赤目」は、三重県名張町にある地名です。赤目四十八滝で関西の人には良く知られています。では、「スガル」となんでしょうか。


日本書紀、日本霊異記に雄略天皇時代の豪族として少子部蜾蠃(ちいさこべのすがる)が書かれています。スガルは、「栖軽」とも表記されます。「多神宮注進帳」によれば、多武敷の子、多清眼の弟とされています。多氏は、神八井耳命を祖とする氏族です。

神八井耳命=聖徳太子は台与です。~第537話:神八耳命は台与(豊)


「蜾蠃」(スガル)は、万葉集巻第九1738の長歌に「腰細のすがる娘子」とあり、腰の細い似我蜂(ジガバチ)を指します。「少子部:ちいさこべ」は「子部(児部)」と同様に、天皇(大王)の側近に仕える童子・女孺らの養育費を担当する品部です。小子部連氏は、古事記、新撰姓氏録では、神八井耳命の子孫となっています。


日本書紀:雄略天皇*六年三月の条に、「養蚕を勧める雄略天皇から日本国内の蚕(こ)を集めるよう命令されたスガルは、誤って児(嬰児)を集めてしまった。雄略天皇は大笑いして、スガルに”お前自身で養いなさい”と言って皇居の垣の近くで養育させた。同時に少子部連の姓を賜った。とあります。この笑い話は、全くの作り話でしょう。*雄略天皇は台与です。~第522話:雄略天皇は台与(豊)!


さらに同七年七月の条には、「雄略天皇はスガルに”私は三輪山の神の姿を見たい。お前は腕力が優れているから、行って捕らえてこい。”と命令した。スガルは三輪山に登って大蛇を捕らえ天皇に献じた。大蛇は山に放たれ、その山を雷(イカズチ)と名付けた。」とあります。

・雷(イカヅチ)は、建甕槌:タケミカヅチ=タケ・ミカヅチでミカヅチがイカヅチに通じます。~第441話:タケミカヅチは台与!!

・大蛇は大神神社の守り神です。大神神社の大物主は台与です。~第653話:大神神社(16)~大物主は台与!!


新撰姓氏録:山城諸蕃には、スガルが、大隅・阿多の隼人*らを率い、諸国に分散した秦氏の92部1万8670人を集めたという伝承が付記としてあります。秦氏は台与の配下にあったと思われます。~第459話:hidemaru3375.com/post/台与と秦氏

*隼人は、ウツシコオ、台与の一族のことです。第304話:隼人族は呉の勝


第845話:少童命(わたつみ)は台与でも書いたように、このブログでは少童といえば、13歳で邪馬台国の大王に即位した台与です。


また、スガルに関する逸話(阿蘇郡誌)として、次のような話もあります。

神武天皇は健磐龍命を阿蘇に封じたといいます。健磐龍命は大和国から阿蘇に下向しました。当時、阿蘇カルデラの内部の阿蘇谷・南郷谷は湖(介鳥湖)でした。健磐龍命は田を造るために湖水を排水しようとし、排水のために外輪山を蹴破ろうとしましたが、峠が二重になっているためになかなか破れなかったのですが、山に隙間があったために成功し、湖水は西の方に流れ出ました。「すきまがある」を約して「すがる」とし、以後この場所は「スガルが滝」と呼ばれるようになりました。今「数鹿流ヶ滝」と書くのは、数匹の鹿が流されたためです。また、健磐龍命は水が引く途中に流れをせきとめていた大鯰を退治したとする伝承も存在します。鯰は建御雷神(建甕槌:タケミカヅチ)=台与のシンボルです。

台与が日本各地で河川の治水工事を行ったことはこのブログで何度も書いてきました。

・健磐龍命(たけいわたつのみこと)は、神八井耳命の5子とされており、神八井耳命は神武天皇の第3皇子で綏靖天皇(第2代天皇)の兄であり、天皇の位を弟に譲って神祇を奉典したといわれています。健磐龍命は台与です。~第451話:磐衝別命と健磐龍命

また、阿蘇は台与とも関係の深い地です。~第428話:阿蘇都媛は台与


これらのことより、スガル(少子部蜾蠃)は台与です。


これまでの記事はこちらです。


※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、吹田、高槻、枚方、交野です。

※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。

 ~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。

記紀の登場人物をスサノオ(津田の王ウツシコオ(内色許男命)=難升米、卑弥呼=天照大神、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。

※台与とウツシコオのコンビとは、以下です。前者が台与です。

神武天皇と八咫烏、フツヌシとタケミカズチ、神功皇后 武内宿祢、応神天皇と武内宿祢、

アメノウズメと猿田彦、ニギハヤヒ(饒速日)とナガスネヒコ(長髄彦)

聖徳太子と蘇我馬子・秦河勝、五十猛(イタケル)とスサノオ(素戔嗚)

※台与(豊)は魏志倭人伝に書かれいる13歳で邪馬台国の大王(天皇)に即位した人物のことです。

※ウツシコオは魏志倭人伝に書かれている難升米のことです。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。 


<目次>




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2件のコメント

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tootake
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tootake
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