卑狗は彦～対馬（津島）

更新日：12月2日

第４９８話　＃対馬　＃津島神社　＃魏志倭人伝　＃卑狗　＃邪馬台国

「始めて一海を度ること千余里にして対海国（対馬）に至る。その大官は卑狗と曰ひ、副は卑奴母離＊と曰ふ。」魏志倭人伝

この大官は「卑狗」というのは「彦」ではないかと以前から思っていました。彦はウツシコオです。＊卑奴母離（ひなもり）はヒナ（鄙）＝僻地・辺境、母離（もり）＝守（守備隊）

ウツシコオ（内色許男命）＝スサノオ（津田の王）が対馬にいたことが証明できれば、卑狗＝彦であることになると思って調べてみました。～第３６３話：彦はすべて、ウツシコオ

・天日神命（あめのひのみたまのみこと）は、先代旧事本紀などに現れる神で、対馬での信仰に由来する太陽神とされています。先代旧事本紀や天神本紀によれば、饒速日命に従って天降った32人のうちの1人とされ、対馬県主らの祖であるとされています。対馬の伝承では、高御魂命の5世孫であるとされるいます。高御魂命（タカミムスビ＝高木神）はウツシコオです。

・津島県直（つしまのあがたのあたひ）対馬国を本拠とした氏族です。

津島県直の祖は史料によって変わり、建比良鳥命、天児屋根命、雷大臣命、建弥己々命、押瞻命などがを祖とされています。

＊建比良鳥命～第３９４話：天御鳥命（武夷鳥命）は火の鳥

＊天児屋根命は、ウツシコオです。～阿曇磯良は天児屋根命？？

＊中臣烏賊津～第２６３話：中臣氏～中臣烏賊津　

＊雷大臣命の雷はイカズチ＝イカで中臣の烏賊津と同一人物です。

＊建弥己々命は建＝竹＝武がついています。～第３８８話：スサノオのキーワードは角と竹と、、

＊押瞻命の押は忍で押坂～忍坂（押坂）は忍が丘（四条畷）

結論として、建比良鳥命＝天児屋根命＝雷大臣命＝建弥己々命＝押瞻命＝ウツシコオ（内色許男命）＝スサノオ（津田の王）です。

※古事記では、建比良鳥命が、出雲国造・无邪志国造（むさし＝武蔵）・上菟上国造（かみつうなかみ＝千葉県）・下菟上国造（しもつうなかみ＝千葉県銚子市辺り）・伊自牟国造（むざしの＝武蔵国東部）・津島県直・遠江国造（静岡県）等の祖神であると記されています。

◎ということで、津島（対馬）県直が対馬のトップであるならば魏志倭人伝にある「大官：卑狗」は津島（対馬）県直＝建比良鳥命＝ウツシコオ（内色許男命）＝スサノオ（津田の王）であるといえます。

・津島神社（つしまじんじゃ）は、愛知県津島にあり、京都の八坂神社とともに牛頭天王信仰の二大社として知られています。全国に約3千社ある津島神社・天王社の総本社です。明治までは「津島牛頭天王社」でした。牛頭天王はウツシコオです。～第３３３話：牛頭天王（スサノオ）はアメノヒボコ？

津島神社所蔵の天文9年書写の牛頭天王講式によると、対馬からに渡来し、尾張国海部郡門真荘津島に垂迹したといいます。このことにより、愛知県の津島は対馬と深い関係があると推測できます。愛知県は尾張氏の拠点地です。小豊神社（愛知県一宮市）の上知我麻神社（熱田区・熱田神宮境内）に祭られているオトヨ（乎止与命）が台与（豊）ではないかとする説があります。～とよ（乎止与命・台与・臺與）

・天火明命は対馬の天日神の娘・天道日女命を妻とした。との記述があります。（海部氏勘注系図）天火明命は台与（豊）です～hidemaru3375.com/post/火明命は饒速日なのか？？

・天火明命は尾張氏祖神です。

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＜蛇足の追記＞

彦＝ウツシコオとすると卑狗は難升米です、魏には何度も訪れていますので、魏の役人にも名前が知られているはずです。卑狗は対馬だけでなく、他の邪馬台国の地区でも大官とされています。しかし、魏志倭人伝にはそのような記述はありません。とすると魏の使者は、邪馬台国には来ていなかったのかもしれません。難升米のことを知らない人物からの伝聞で魏志倭人伝を書いたと思われます。

関連項目：魏志倭人伝：古事記・日本書紀の登場人物は三人だけ！？？

※これまでの記事はこちらです。

※このブログは、御牧国（ミマキ国）が邪馬台国であるという前提の上で書いています。

・ミマキ国は、茨木、高槻、枚方、交野です。

・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。　

＜目次＞

　第１話～第４０話　　　第４１話～第８０話　　第81～第120話　　　第120話～第160話