卑弥呼の残像:元伊勢(7)~神明神社 (総社市)
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更新日:5 日前
第660話 #吉備津彦 #阿蘇都媛 #桃太郎伝説
神明神社は、岡山県総社市福井字神明にあります。
かつては備中国賀陽郡阿部村(あぶむら)の神で、天照大神を祭神としています。
神使は、天岩戸で天照大神を誘い出したことで知られる鶏(長鳴鳥)です。
備中国風土記逸文である「宮瀬川:みやせがわ」によると、賀陽郡に伊勢御神社(いせのみかみのやしろ)の東に川があり、川の西に吉備建日子命*宮(きびたけひこのみことのみや)があるので、この川を宮瀬川と称したとあります。また元伊勢名方浜宮として、いくつかの文献に記載が残っています。阿部村(あぶむら)は、かつて備中国および岡山県の賀陽郡にあった村です。現在は岡山県総社市福井の南部にあたります。*吉備建日子命は吉備津彦のことです。(→注:下記)
総社市は、かつての吉備国の中心地域で、吉備分国後は備中国の国府が置かれ、国府が廃れた後も備中国総社宮が残っています。備中国総社宮の祭神は、大名持と須世理姫命(すせりひめ)です。この地には、桃太郎伝説のモデルとされる吉備津彦命と鬼神・温羅*の伝説が古来より残り、温羅の居城でもある「鬼ノ城」跡もあります。また、大小多数の古墳など遺跡・史跡が非常に多い場所でもあります。
第428話:阿蘇都媛は台与では次のように書きました。
*温羅は九州の阿蘇から来たと思われます。というのも兵庫県たつの市誉田町広山に阿宗神社(あそうじんじゃ)があるからです。阿曽村(あぞむら)は、岡山県吉備郡で現在の総社市です。古代から製鉄が盛んだったという阿曽地区の人々は祭りでは、温羅や阿曽姫、その従者らに扮したの行列が、鬼ノ城山頂で採火した魂火(おにび)を阿宗神社に運びます。
温羅(うら)は浦島太郎=健磐龍命=阿蘇都彦命(あそつひこのみこと)=ウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)です。阿曽姫は阿蘇都媛で台与でしょう。
なお、第657話:卑弥呼の残像:元伊勢(4)~真名井神社で書いた真名井神社 ・籠神社にある天橋立の目の前の海は阿蘇海といいます。あ、今これを書いていて気づきました。
温羅は、丹後から来たのです。前回書いた竹野神社には、鬼祭りという奇祭があります。この祭りは竹野神社の神主とその下社家(宮衆)だけが行い、その祭りを見てしまうと3年以内に死んでしまうという言い伝えがあります。討伐した鬼を鎮める祭りだという事ですが、鬼については殺してばらばらにして埋める、生かして閉じ込めたなど諸説あり、誰も見たことのない祭りです鬼をばらばらにして埋葬したところに建てた「鬼神塚」と書かれている石が近くの集落にいくつか置いてあります。なぜ京都府京丹後市丹後町の竹野神社に鬼伝説が残っているのかは謎とされていますが、台与が吉備津彦=桃太郎とすれば謎は解けます。
~第421話:鬼の正体
*桃太郎=吉備津彦
第239話:吉備津彦は五十猛神:吉備津彦~アタ姫を切った男?では、吉備津彦こと彦五十狭芹彦命は五十猛ではないでしょうか。と書きました。この頃はまだ魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけという発想がなかったのです。今は、吉備津彦=五十猛神=台与だと思っています。~第517話:五十猛のグロは大歳=台与(豊)
<岡山県の関連記事>
第162話: 楯築墳丘墓~岡山
第163話: 吉備と邪馬台国と高陵小学校
第164話: 四隅突出型墳丘墓~原イズモ国
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・阿部村(あぶむら)は、正保郷帳には安部村と記すが「あぶ」と朱で訓じています。
阿部村(あぶむら)は本来はアベ村、つまり安部氏と関連があったと私は考えます。
同じく元伊勢である大阪府吹田市にある吉志部神社(きしべじんじゃ)は、安部氏の発祥の地です。
吉師氏は、大阪府吹田市(岸部駅の次が吹田駅です)に本拠を持つ豪族です。社伝には、崇神天皇56年、大和瑞籬(大和の布留の社の石上神社・社家物部氏)より奉遷し、「太神宮」として創建されています。
岸氏は、安部難波吉師(あべ・なにわ・きし)と呼ばれ、紫金山麓に一大瓦工房を造り、難波宮や平安京の瓦を作ったとされています。吹田は淀川水運の要所で、継体天皇ゆかりと思われる「三国」の地名もあります。
大彦命の子に、波多武日子命(はたたけひこのみこと)という人がいて、この方が難波吉士(なにわきし)三宅人の祖となっています。そして、日本書紀による阿倍氏(のち安倍氏)は、孝元天皇の皇子大彦命を祖先とする皇別氏族です。飛鳥時代から奈良時代に大臣級の高官を輩出し、平安時代以後は「安倍」と称します。つまり、この岸部駅付近が阿部氏の発祥の地である言っても差し支えないようです。
第654話:卑弥呼の残像:元伊勢(1)~吉志部神社(吹田市)
第196話:阿部(安部)氏~岸辺(吹田市)
・岡山県総社市福井の福井は、大阪府茨木市にもあります。〒567-0061
大阪府茨木市の福井には、新屋坐天照御魂神社があります。この神社は、崇神天皇の御宇、天照御魂大神が現在の茨木市福井の西の丘山(日降ヶ丘)にご降臨され、伊香色雄命を勅使として丘山の榊に木綿を掛け、しめ縄を引いて奉斎したのが創祀とされ、実に二千百年の歴史を有しており、摂津国屈指の歴史と社格を誇る神社です。
・総社市には、高梁川がながれています。高梁川(たかはしがわ)は、岡山県西部を流れる一級河川で、高梁川水系の本流である。吉井川、旭川とともに岡山三大河川の一つ。岡山県下で最大の流域面積を誇り、その支流域は広島県にも及びます。
高梁川(松山川)は古くは「高橋川」と呼んでいたといいます。高梁市史によると、高梁の地名は古くは「高橋」と称したが、高橋九郎左衛門が備中守護として来た際、城主の姓と地名が同じであるのは望ましくないという理由で「松山」と改めた。その後明治初年になって伊予松山と混同されたため、元の「高橋」に戻し、さらに「橋」の字に雅字の「梁」を当てて「高梁」としたとあります。
第638話:大神神社を探る(1)~活日神社では、高橋について、次のように書きました。古代人にとって川に高い橋を架け二つの地域を結ぶことは憧れでした。また、天と地を結ぶために柱を立てることは祭祀の一つであり、高橋氏は職掌も司っていました。高橋氏の名や地名も発生したとされています。家紋は竹笹、竹に笠、笠、鷹の羽などです。
さらに高橋姓は、田川=鷹羽(たかは)→高橋説もあります。
大神神社の摂社:活日神社(いくひじんじゃ)の祭神は高橋活日命(たかはしいくひのみこと)です。高橋活日命は台与です。
上記は、すべて私の思いつきなのですが、書いてあること(地名、伝承)自体は、すべて真実で私の妄想は入っていません。
<まとめ>
岡山県総社市福井には、おそらく天照大神(卑弥呼)もこの地にいたのでしょう。
しかし、やはりこの地も台与の存在が強く感じられます。
阿蘇、安部*、高梁(高橋)はすべて台与のことです。
安部氏は祖は大彦とされています。大彦は台与です。~第334話: 大彦は、五十猛!
記紀では、吉備氏の祖を吉備津彦命・稚武彦命と二人に分けています。吉備津彦がウツシコオ(内色許男命)=スサノオ(津田の王)で稚武彦命が台与ということでしょう。
<元伊勢シリーズ>
※これまでの記事はこちらです。
※このブログは、御牧国(ミマキ国)が邪馬台国であるという前提の上で書いています。
・ミマキ国は、守口、寝屋川、茨木、高槻、枚方、交野です。
※このブログでは、魏志倭人伝:古事記・日本書紀の登場人物は三人だけとしています。
~古事記、日本書紀の作者(編纂者ではない)たちも魏志倭人伝しか資料がなかったのです。
記紀の登場人物をスサノオ(津田の王)=ウツシコオ(内色許男命)、卑弥呼、台与(豊)に当てはめる作業をしているのです。
・今までのところ矛盾なくここまて書き続けています。矛盾している箇所があれば、その矛盾点をヒントとして次の記事としています。
<目次>

垂仁天皇45年4月8日、甲可翁が天照大神を奉じて甲可日雲宮に鎮祀した倭姫命の生霊を鎮祭して高座大明神と称したのが当社の始まりという。
仏教伝来異聞
<台与シリーズ>
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少彦名大神(スクナヒコ)は台与! 大彦は台与!??
ウマシマジは台与! 阿蘇都媛は台与
沼河比売は小楯姫=台与 タケミカヅチは台与!!
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継体天皇はトヨ(台与)??! 継体天皇は台与2~大々杼郷:楯原神社
継体天皇は台与3~田井(寝屋川市) 英彦山と台与
山部赤人は台与! 八幡神は台与!!
とよ(乎止与命・台与・臺與) 台与の物語